暁に、風想ふ 弐【不死川実弥】

じれったい！ ー宇髄side ページ13

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甘露寺からあの女給と不死川の関係を聞いた。




へえ。

女に興味がねえと決め込んでる不死川がねえ。
やるじゃねえか。
で？あいつは女隊士にはけっこうモテるんだが
他の女に、まるで見向きもしねえ理由は……



これか。



それほどまでに、あの女給の事を……

しかたねえ。

俺様が派手に一肌脱いでやるとするか。





・





「……ア？ カフェー？なんだそりゃ？」


「○座で今流行ってんだよ。そこに任務が入ったってわけだ。不死川、お前も手伝ってくれねえか？」


俺は、不死川にこの任務を手伝うよう持ちかけた。


「ンなモン、宇髄一人で十分だろォ？俺の管轄じゃねぇし」


「いや、俺も今掛け持ちしててよ？結構大変なんだぜ？最近の隊士は質が悪りいからな？尻拭いがよ？」



「確かにな。それはこっちも同じだァ」


俺の話に頷く不死川。


「だろ？だからよ、頼まれてくれねえか？不死川位しか頼めそうな奴いねえんだよ！な？」


「……チッ！…宇髄の頼みならしょうがねェ、で、いつ行くンだァ？」


「よし！善は急げだ、今から行くぞ」


「ハァ？おぃ、いきなり行くんか？」


ぶつぶつ文句いう不死川を無理やり連れていくことになった。




・




店で彼女を見た瞬間の不死川は固まってた。
こっからどうしようかと思っていたら、変な客が来やがって、、

あーあ。不死川暴走してるし。一晩買うとか極端すぎるだろ。女将がおさめてくれたから良かったが
慌てすぎだ。

まあ、結果守れたがな？

その後上手く二人きりにしてやろうかと思ったら
また彼女の客が来店して指名されちまった。

ん？あの画家のヤロー本気じゃねえ？
少量だが酒飲まされてるよな。

あのヤローからとっとと
奪っちまえ不死川！！
様子を見ていたら意外と早く画家が帰った。



よし。チャンスだ！
不死川と二人に…

「失礼しまーす。お酒どーぞ♡」

他の女給が俺らの席に来て
俺と不死川を囲みベタベタしやがって
俺の計画がぁ！


ん？こういう時にかぎって
彼女に見られてんじゃねーか！


あー、もう知らね。


そう思ったが、彼女が奥に行ったまま
戻ってこねー



あああ！！……まったく、どいつもこいつも
世話がやけるぜ。女将を捜すか……


「あら？宇髄さん、どうかされましたか？」


「Aちゃんだったか？奥に行って暫くするが
戻ってこねーからちょっと気になってな？」


「ありがとうございます。ちょっと見てきますね」


あとはヨロシク頼む。

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