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甘く… ページ4

***

帰り道……車が停まる度に、私を引き寄せ、抱きしめてくる。隙あらば唇を重ねる。


……そんな実弥にやられっぱなしだ。




「お前に話たいことがあるんだ」




駐車場に着くと、急に真剣な声で私に言う。
改まって…どうしたんだろう……。

こんなに甘い実弥なのに……まさか
別れ話とかじゃないよね?
でも……最近の私の行動考えたら……



あり得なくもない。



今までの私の行いが悪いんだもん……
実弥から何を言われても、
受け入れよう。


「うん……とりあえず、子供達寝かせようか」

そう言い、子供達を運び寝かす。









リビングで二人……。

なんだか緊張しちゃうな。




「……話とは?」





私が切り出すと
「その前に」と、腕を引かれ背中から抱きしめられる。そしてぎゅう……っと腕が私の前に


私の肩に顔を乗せ、静かに言った。





「A……いつも俺の傍にいてくれてありがとなァ」


改まってどうしたのだろう。


「ん……当たり前だよ?私はいつだって実弥の傍にいるよ……」


そう呟きながらすり…っと肩に乗る実弥の顔にすり寄る。そんな私を愛おしそうに優しく抱きしめ返し、
髪を撫でる。






実弥の手は……いつだって安心するの






その手にそっと自分の手を重ね見つめる。









…………あ…何だろう?この感覚。



前にも何処かで……?





頭に何かかすめると、今までより増して
愛しさが溢れ、自然と涙が零れ落ちた。
そして、きゅ……っと実弥の手を握った。





そのまま実弥は、私に囁く

「お前は…俺がどんな立場でも、どんな態度をしても、諦めずに寄り添っていてくれたァ」





後ろから抱きしめていた実弥は、私をゆっくり前に向かせた。









そして、丁寧に言葉を噛み締めるように私に伝える。



















「お前は……俺が生涯で唯一……愛した女だァ」



















……なぜかこの言葉を



ずっと待っていた気がした。



胸の奥につかえた何かが…その言葉で溶け、



愛しさでいっぱいになる。









「……それをどうしても伝えたかったァ」

ひとつになりたい※→←一件落着か?



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:ラブコメ
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柚葉(プロフ) - ドキドキ💦😵 (2023年1月7日 5時) (レス) @page49 id: d20b43a216 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんと子供が無事でありますように。母子共に無事でいて欲しいです。 (2023年1月3日 17時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - すみません。ありがとうございます。 (2023年1月3日 12時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - kanayamamoto112さん» わわ!楽しみと仰っていただきありがとうございます。益々更新頑張れます!心配になっちゃいますよね?波乱たっぷりで申し訳ないです(;゚∇゚)後程アップしますので少々お待ちを。また、ここで説明しきれないので、こみゅにメッセージしました。ご確認くださいませ。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 良かったです。ヒロインちゃんと不死川さんと子供達の親子で一緒にいるシーンが好きです。ヒロインちゃんと不死川さんの息子の拓弥君と煉獄さんと詩乃さんの娘ももかちゃんの子供達の恋の行方も楽しみです。炭治郎や禰豆子やカナヲ達の登場も気になります。 (2023年1月3日 11時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのき | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2021年9月25日 13時

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