出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

拓の初恋 ページ23

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半日入園が終わり、その後煉獄家と一緒にファミレスへ行く事になった。


『いらっしゃいませ！何名様…です…か？』


店員さんは目の前にいる煉獄さんと、実弥に真っ赤になっている。

……まあ、気持ちは分からなくないけどね。


「うむ！大人4人子供4人だ！」


『ひっ！！は、はい。8名様ですね？ご案内いたします』


「煉獄……うるせェよ……」



ジロリと煉獄さんを睨む実弥に
すまんすまんと爽やかに笑う煉獄さん。

煉獄さんの声にビビる店員さんに「スミマセン……」
と謝る詩乃ちゃん。ふふ……いつもの光景だ。


そして、いつものように拓が、桃ちゃんの手を繋ぎ席に座ると思ったら……あれ？

「拓？桃ちゃんと行かないの？」

「……いかない」

なんか……拓の様子がおかしい。
どうしちゃったんだろ？

「たくちゃんいこうよー」

いつもの調子で拓の手を繋ごうとすると、

「やめろぉ」

……え？手を払いのけた？
そして、フイっとそっぽを向く拓弥。

「たくちゃ……ぅ…うぇぇん」

「ちょ！拓！何桃ちゃん泣かせてんの！」

急に何してんのよ！！
さっきまで仲良かったのに。

「ごめんね？桃ちゃん、詩乃ちゃんごめん、拓、なんだか機嫌悪くて。」

「いいのよ、幼稚園で疲れちゃったんだよね？眠いのよ、きっと。」

「桃は、こっちにおいで？」

手を差しのべる煉獄さんに抱っこされ席へと向かう。


桃ちゃんの頭を撫でながら実弥も謝る。

「煉獄、わりぃな？桃ちゃん、ごめんな？」

「ははは。気にすることはない。拓弥も疲れたんだな！」









あ……そういえば。

あの後幼稚園で、桃ちゃんはモテモテだった。


いつもは、拓が一緒だったのに、
途中から物静かな紺色の瞳の男の子と仲良くしていて
それを見ていた拓弥は、その後様子がおかしかった。


もしかして……ヤキモチ？
実弥と並んで歩く拓の後ろ姿を見つめた。


子供心も、色々あるんだろうなぁ。
幼稚園に入ったら、お友達関係で悩むこともあるんだろうな……。


あの紺色の瞳の男の子。
お父さんも物静かな人だった。
ママは、笑顔の素敵なとっても可愛らしい人だった。
ただ…どことなくカナエさんに似てる気が……





気のせい？





なんだか…あの親子、気になる。

おとこのこの心理→←20年後？？

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