出来ちゃった！？ 5 【不死川実弥】

色んな子供と親 ページ19

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詩乃ちゃんが園の特徴を教えてくれた。
年間通して行事が多い。
卒園するまでにひらがなやカタカナは書けるように練習するらしい。
それはありがたいなぁ。
そして、パソコン教室や、体操教室、英会話もあるそうで。早くも拓がついていけるのかどうか心配になってきたわ。
でも、一番ありがたいのは……
敷地内に保育園も併設しているため、下の子供を預けやすいこと。そして、その保育園へ早速愛梨ちゃんと、結絆を預けて身軽になった。



本当に……環境はとてもよさそう。



そんな話をしているうちに、園に到着。


先に行きなさいと、煉獄さんは私達を下ろすと、駐車場へと移動した。


桃ちゃんは、初めてくる場所に少し萎縮気味。

すると

「もも！あっちいこ？」

拓が桃ちゃんの手を取ると、園庭に向かった。
やだ…なんだか微笑ましいわ？
なんて……思ってる場合じゃない。

「あ！拓、ちょっと待って？ママ達受付しないと！」

急いで受付をすませ、子供に名札をつけると、
見学時間まで園庭で少し遊ばせる。


「なんだか……早いわね？」


詩乃ちゃんはしみじみ言った。
そうだな…。詩乃ちゃんと初めて会ったとき、結絆は、まだお腹の中にいて。

愛梨ちゃん、結絆は、お喋りをするまでに成長
そして、今お腹に……新たな命が宿ってる。



あの時、諦めなくて良かった。


旦那さんが…………実弥で良かった。


「本当に。入園時は、二人でお腹大きいよね？」

「あー。本当だ。」

二人で笑っていると


「楽しそうだな！！！」


背後から煉獄さんの大きな声。
一斉にママやパパの視線が集中した。


「やだ、杏寿郎さん！もう少し静かに！」

恥ずかしそうに詩乃ちゃんが言うと

「すまない、二人があまりに楽しそうにしていたのでな？」

そう言いながら、詩乃ちゃんの頭を撫でている。


「桃香は、拓弥と遊んでいるのか…泣いてるが」


え？煉獄さんに言われ、子供達に目を向けると、あれ？桃ちゃんが泣いている。

すると、桃ちゃんの前に出て拓弥が言った。

「ももをいじめんな！」

あらうちの息子、かっこいいじゃん。



そこまでは良かったのだが、

相手の男の子が手を出そうとして、拓がかわすと、
その子はべちゃっと倒れ、泣き出した。



泣き声を聞いて駆け寄る母親が

「ちょっと！意地悪しないで？うちの子おとなしいんだから！！」




いきなり拓弥に怒鳴り付けた。

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