信頼とは ページ6
*
ん……?
ぼんやりしていた視界がハッキリしてくると、見覚えのない天井が……
ここは……どこだ?
わわ!私……何やらかした??
点滴……されてる?
うぅ……頭が割れそう
そうか……高熱を出してたんだった。
そうだ……、実弥に家追い出されて
雨の中歩いていて……
そう……あいつ……悠太に……
子供達は?
夢「拓弥……結絆……」
どうしよう…急いで帰らなきゃ……
起き上がろうとすると
「子供達は大丈夫だァ」
夢「……え?さ…ねみ……」
実「大丈夫か?」
夢「あ……うん…」
どうして実弥がいるの?私呼んでないし!
なんなら、今一番会いたくないのに。
実「点滴終わったら…帰るぞォ」
・
は?
夢「何言ってるの?私を追い出したじゃん。どうして帰るって……。」
意味が分からないんですけど!!
実「熱あんだろ?まずは身体を休ませろ。話はそれからだァ」
ますます意味不明。
私、実弥と話し合いすること何もないんだけど。
夢「イヤ。私……帰らない」
うん。それほんと。
訳もわからず追い出されてさ、寒いし、全身痛かったし、お財布ももたせてくれなくて。
こんな仕打ち受けて、いきなり目の前に現れたかと思ったら、今度は『帰るぞ』言われて。
『はーい帰ります!』なんて、このAちゃんが……言うわけないでしょ?
実「はぁ?お前……何言ってんだ?」
夢「実家送ってくれる?子供連れて帰ります。
わけも分からずこんな事されて、一緒にいられるわけないでしょ?無理だよ。」
キッと睨み付けると……
実「お前……自分のしたこと分かってねぇのか?」
夢「私が……何したって言うの?」
実「ああそうかよ!分かったァ、勝手にしろォ。実家でも、何処にでも行きやがれ!!」
何?その言い方。
腹立つぅー!!!
ふん!そっちがその気なら……
夢「送ってもらわなくてけっこうですぅ。
自力で帰るから」
そう言いながら母親に電話する
母『A?どうしたの?こんな時間に』
夢「△△病院まで迎えに来てくれる?今日から実家帰るから。」
母『何?どうしたの?さねちゃんと喧嘩でもしたの?』
夢「は?あんなやつ、知らない。離婚だよ離婚」
『は?ちょっと何…』
電話の向こうで慌てふためく母。
実「は?おい!何言ってんだァ!!」
叫ぶ実弥をギロっと睨み付け言った。
夢「…実弥は、それが望みでしょ?」
570人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ