飲み会の前に約束して? ページ47
***
あれからあの日の事は触れないように過ごす。
実弥と話し合う事もなく、なんだか
宙ぶらりん……。はぁぁ。
それよりも……
今日……カナエさん達と鏑丸食堂で実弥のお疲れ様会プラス、納得いかないけど……我が家からの先日のお詫びの会を開くそうだ。
はあぁ……行きたくねえええ!!!
心の中で叫んだわ。まじで。
(コホン……失礼しました)
「ねぇ、私、小林さんと会いたくないんだけど。だってあの人、絶対に私の事良く思ってないよね?私が行く意味あるの?」
素直に実弥に言う。
「……小林は、ほっとけばいいだろ。それより伊黒達の2次会、迷惑かけたろ?だからあいつら2人に謝りに行くぞ」
ううう……。それを言われちゃおしまいだ。
「……わかった。でも、私から離れないでね?1人にしないでね?子供達もいるんだし。」
早く帰りたいしさー?
真剣に訴える私を見て暫く停止する実弥。
「……プッ!!何をそんなに怖がってンだァ?
大丈夫だァ。小林だって俺の前じゃ何もしねェって。」
そう言うけどさぁ……。
あの人、何かしそうでこわい。
どうしてだろう……。
なんだか……こういう経験、初めてではない気がしてたまらない。だから、心配なんだよね。
「何があっても、私を守ってね?」
上目遣いで言うと黙り込む実弥。
「…………」
ん?何?どうして何も言わないの?
「ひゃぁ……」
気づけは、ソファーに押し倒され視界には、眩しい照明と…目の前には大好きな実弥が……
いやいやいや!そういうことは……
壁の向こうに子供達が昼寝してるぅぅ!
半分私に体重かけてくると、
ふかふかのソファーが沈み
あれ?逃げられない私?
「おィ……可愛い事言うなァ」
な、なに?
私可愛い事なんて何も言ってないけど?
最近避けてたりしてたから
近すぎる実弥に慣れてないんだよ……
無駄にイケメンなの!そこ自覚してないでしょ?
頼むから落ち着いて?私の心臓!
暴れるな!!
そんな私の反応を楽しむかのように
ふぅ……と耳元に息をかけると
「食っちまおうかァ?」
実弥の唇まであと……1センチ……
私の様子を伺ってるの?
何もしてこない?
もぉ…焦らさないでよぉ……
「もう……ちゅーして?」
「仰せのままにィ……」
あああ。そのイケボに負けました…
まんまと罠にはまり、おねだりする私に
実弥は優しく唇を重ねた。
私をちゃんと守ってよ?
約束だからね!!
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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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