その人は誰? ページ32
*
「よし!お前がいたら、女の子が集まるからな?絶対来いよー!じゃあ、また後でな?」
「は?!何言ってんだァ!!」
焦る実弥を見て、照れんなよ?と、
笑いながら去っていく友だち。
ねぇ……友だちは、私がいること分かってないの?
「へぇ……。女の子ねぇ。私……いない方がいいかもね?なんなら……帰りましょうか?」
「何言ってんだよォ、そもそもお前のツレの結婚式だろ?お前が2次会行かなくてどーすんだよ」
「ふーん」
「何拗ねてんだァ……さっきのヤツの言った事なら気にすンなァ。ほら?食堂に行くぞォ……伊黒たちが待ってっからな」
「……」
そうだよね。伊黒さんと蜜璃ちゃんのお祝いの場だもん。私のつまらない感情で場の雰囲気を悪くするのはいけないな。
そう言い聞かせて、車へと乗り込む。
結婚式場から鏑丸食堂へと移動すると、
詩乃ちゃんたちもすでに到着していた。
食堂に着くと、さっきの友達が実弥を
連れて行ってしまう。
あー行っちゃったぁ……。
1人でいる私を見つけた詩乃ちゃんが来ると
声をかけてきた。
「なかなか来ないからどうしたのかと思ってしまったわ」
「ごめんね、向こう出る前に時間かかっちゃったの」
食堂の広いフロアに沢山の人。
ぐるりと見渡すと色んな人。
あ、あの子たちは、蜜璃ちゃんのお友達と、元同僚だっけ……。伊黒さんのお友達も沢山いるなぁ。
「Aちゃん!!今日はありがとう!」
蜜璃ちゃんが私を見つけて声をかけてくれた。
「本日は、おめでとうございます!とっても素敵な結婚式だったよー!蜜璃ちゃん、すっごく可愛かったぁ……」
「やだ!照れちゃうわぁ。小芭内さんと、ケーキ作ったの。食べてね?」
「わぁ、楽しみ!ありがとう!」
蜜璃ちゃんと話していると、伊黒さんがやって来た。
「不死川は?」
「あー、今高校の友だちに連れていかれちゃいました。本日は、おめでとうございます!素敵でした!」
「ふん、ま、ゆっくりしていってくれ。今日は…ありがとう」
伊黒さんにお礼言われちゃったぁ。
なんか嬉しいなぁ……
あ、飲み物をもらおっと。
皆揃ったら、乾杯するよねー。
スタッフさんに声かけて……
「すみません、飲み物……『遅くなりました……あ、先輩、こっちですよぉ……』」
入口に顔を向けると
「先輩、間に合って良かったですね!」
「ええ、良かったわ。」
あれ?あの子この間実弥と一緒にいた…
待って?先輩ってもしかして…
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えのき(プロフ) - れもんさん» コメントありがとうございます!褒めてくださりありがとうございます!お気に入り登録もありがとうございます!楽しんでもらえたようで良かったです(*^^*) (2021年9月26日 7時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - こんばんは!読みだしたら止まらなくなって、すいすいと全部読めました!とっても面白いです!続編も楽しみにしてます!お気に入りを666から667にしてしまった罪悪感…。…でも、お気に入りにしない選択肢はなかった!ウンウン(/・ω・)/ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 5102ae8dc8 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - ユイぱさん» 続編へ移行します。準備が整いましたら公開しますね! (2021年9月23日 17時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - 柚葉さん» 小林さん……こわいよね? (2021年9月23日 16時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユイぱ - 続編できるんですか?楽しみです! (2021年9月23日 16時) (レス) id: 21c5274ef7 (このIDを非表示/違反報告)
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