キス魔サイト.続編[そらる]

53話 ページ6

そらるside






｢ま、まぁその辺で…。｣

｢Aが言うなら。｣

｢Aさんありがとうございます…。｣


Aに止められて、ひとまず抓っていた手を離す。

すると、浦島坂田船の4人と翔太の興味が、Aと俺の事に向いているのを見て、あまり紹介したいとは思えなかった。

何しろ、取られそうで怖いから。

けどそんな心配をよそに、坂田が話を進める。


｢はい質問です！Aさんと彼方さん付き合ってるん？｣


｢えっと…。｣と戸惑うA、きっと自分から言うのが恥ずかしいんだろう。


｢勿論付き合ってる、って事で手ぇ出すなよお前ら。｣


Aを少し自分の方に引き寄せると、志麻の方が少しだけ｢ちぇ。｣とでも言いそうな表情をしていたので、次何かやったら絞めとこう。


｢あ、じゃあ僕質問したいんですけど、Aさん僕と同じ感じですかね？｣


次は千里がAに質問した、するとAは若干目を輝かせながら言う。


｢そうなんです、折原さんを見た時、折原さんは仕事をこなしてそうだな、と思いました。｣

｢ですよね、仕事している同士、改めてこれからよろしくお願いします。｣


少し2人の仲が良くなったように見えて少し焦ったのは内緒だ。


｢はいはい！僕も質問！どうして付き合うことになったの？｣


次に翔太が明るく質問する。

キス魔サイトの事はあまり話したくないけから、誤魔化すか。


｢出会い系サイトで出会って、話して、趣味もあったから付き合った、以上。｣

｢ちなみに、何の趣味ですか？｣


コイツ悪魔だ、絶対分かってるだろ。


｢……性癖。｣


全員が｢性癖…。｣とボソッと呟いて、想像をし始める。


｢え、足が好き、足見られるの好き、的な…。｣

｢お前と一緒にするな。｣


今度は｢足…。｣とAが呟いた。

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