キス魔サイト[そらる]

5話 ページ6

Aside




目覚めの悪い朝。

学生時代に比べて睡眠時間は削られたものだ。

毎日が受験生のような朝の起き方。

まぁ仕方がない、身だしなみに時間がかかるのだから。




携帯の確認をすると、キス魔サイトからの通知…え？通知？


そう思い慌ててサイトを開く。





｢一ノ瀬彼方さんが、貴方のプロフィールにメッセージを送りました。｣







……一ノ瀬彼方さん。

写真だけでわかる色白美肌の人の事を指しているのは明らかだ。

嘘そんなことある？なんで私？一ノ瀬さん変な性癖の持ち主？いやキス魔か。




｢初めまして、一ノ瀬彼方と申します。Aさんが素敵だと思い、メッセージを送らせていただきました。｣



そう書かれていて、ちょっとだけ胸が高鳴った。だって素敵だとか言われたことなんて、中々ないから。

あぁいいかもしれない。一ノ瀬彼方さん。

早速返信をする。


｢ありがとうございます。一ノ瀬さんのプロフィールも見ました。もし私などで良ければ、これからよろしくお願いします。｣


若干語彙力がないが、まぁいいだろう。









あ、仕事。








超高速で準備したのは言うまでもない。

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