検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:413,894 hit

45話 ページ48

Aside





「ここだよ。」

「おお!綺麗!」

「そんなでもないでしょ。」

「一人暮らしの女性にしては本当に綺麗だよ。」


家に着き、そんな会話をしながら部屋へと入る。

本当は、一人暮らしと言っても彼方の家で夕飯を済ますこともあるから、そこまで部屋の管理をしてる訳じゃないんだけどね。


「やっぱり流石だなー。僕すぐ散らかしちゃうもん。」

「私もだよ、でもいつ人が来てもいいように、最低限片付けてるだけ。」

「…へぇ。」


机を拭きながらなため、翔太の顔を見ながら話してなかったけれど、「…へぇ。」の一言は、少し暗く感じた。

気の所為だといいけど。


「さぁ食べよ!!何がいっかなー。」

「私これがいい。」

「流石甘いもの好き。」

「そんなに食べてないからそんな事言わないで…。太り始めそうで怖いのに……。」

「えぇ!全然そんなふうに見えないよ?」

「最近一緒に甘いもの食べる人が居るからさ、やっぱり太りやすいんだよね…。」


その人とは当然彼方の事だ、だってあれだけデートしては食ってを繰り返しているのだから。

勿論本当のグルメ好きには敵わないけど。



しばらく2人でテレビを見ながらお菓子を食べていると、急に入るドラマの広告。

「私は貴方が…………。」とテレビの中の女優が言い、涙を流すシーンが流れた。

なんとも言えないベタなセリフだ、と思っていると、今度は有名な俳優が女優の顔へと手を伸ばす。

これは間違いなくキスするシーンか、キス魔には美味しい展開だが、普通のキスをしそうなのでなんとも言えない。

と微妙な評価をしていると急に横から伸びてくる手。


「?何?翔……。」


名前を最後まで呼ぶことが出来なかった、何故なら。


「A、こういうの好きなんでしょ?」


私の呼ぶはずだった唇は、翔太の唇で塞がれたからだ。

46話→←44話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (247 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
840人がお気に入り
設定タグ:そらる , 歌い手 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彩華 - 何この神作品!私が書いてる小説とは全然違う...!良かったら私の小説読んd))))) 殺人犯との鬼ごっこっていう名前だy)))))←宣伝するな (2019年8月22日 18時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
- りっちゃんさん» こんな気まぐれに書いた作品を読んで頂きありがとうございますw (2019年8月19日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - ああああ!!なんで高評価って一回しか押せないんだあああ!!!(うるさくてごめんなさい) (2019年8月19日 16時) (レス) id: 75e3c0ea04 (このIDを非表示/違反報告)
- 狂鬼さん» 先を書いてきます…w (2019年8月19日 16時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
狂鬼(プロフ) - 飴さん» お?またまたいい展開だ。あまちゅ56されねぇかなそらるんに…← (2019年8月19日 16時) (レス) id: b1fcaf3ab6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年8月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。