45話 ページ48
Aside
「ここだよ。」
「おお!綺麗!」
「そんなでもないでしょ。」
「一人暮らしの女性にしては本当に綺麗だよ。」
家に着き、そんな会話をしながら部屋へと入る。
本当は、一人暮らしと言っても彼方の家で夕飯を済ますこともあるから、そこまで部屋の管理をしてる訳じゃないんだけどね。
「やっぱり流石だなー。僕すぐ散らかしちゃうもん。」
「私もだよ、でもいつ人が来てもいいように、最低限片付けてるだけ。」
「…へぇ。」
机を拭きながらなため、翔太の顔を見ながら話してなかったけれど、「…へぇ。」の一言は、少し暗く感じた。
気の所為だといいけど。
「さぁ食べよ!!何がいっかなー。」
「私これがいい。」
「流石甘いもの好き。」
「そんなに食べてないからそんな事言わないで…。太り始めそうで怖いのに……。」
「えぇ!全然そんなふうに見えないよ?」
「最近一緒に甘いもの食べる人が居るからさ、やっぱり太りやすいんだよね…。」
その人とは当然彼方の事だ、だってあれだけデートしては食ってを繰り返しているのだから。
勿論本当のグルメ好きには敵わないけど。
しばらく2人でテレビを見ながらお菓子を食べていると、急に入るドラマの広告。
「私は貴方が…………。」とテレビの中の女優が言い、涙を流すシーンが流れた。
なんとも言えないベタなセリフだ、と思っていると、今度は有名な俳優が女優の顔へと手を伸ばす。
これは間違いなくキスするシーンか、キス魔には美味しい展開だが、普通のキスをしそうなのでなんとも言えない。
と微妙な評価をしていると急に横から伸びてくる手。
「?何?翔……。」
名前を最後まで呼ぶことが出来なかった、何故なら。
「A、こういうの好きなんでしょ?」
私の呼ぶはずだった唇は、翔太の唇で塞がれたからだ。
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彩華 - 何この神作品!私が書いてる小説とは全然違う...!良かったら私の小説読んd))))) 殺人犯との鬼ごっこっていう名前だy)))))←宣伝するな (2019年8月22日 18時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
飴 - りっちゃんさん» こんな気まぐれに書いた作品を読んで頂きありがとうございますw (2019年8月19日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - ああああ!!なんで高評価って一回しか押せないんだあああ!!!(うるさくてごめんなさい) (2019年8月19日 16時) (レス) id: 75e3c0ea04 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 狂鬼さん» 先を書いてきます…w (2019年8月19日 16時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
狂鬼(プロフ) - 飴さん» お?またまたいい展開だ。あまちゅ56されねぇかなそらるんに…← (2019年8月19日 16時) (レス) id: b1fcaf3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴 | 作成日時:2019年8月5日 16時