そらるの弟は睡眠と食事をよく忘れる。【歌い手/男主】

39. ページ41

・

Aside


〜♬

スマホの着信音に重い瞼を開ける。


ベッドの中でモゾモゾと身体を動かしながら､手探りでスマホを探す。

左人差し指が当たった感覚があり＿＿＿＿そのまま掴んで目の前まで持って来た。

左手に掴んでいたスマホの画面を見る。


“アマ”と表示された着信画面を見ながら＿＿＿＿＿頭がゆっくりと覚醒していく。


あれ､アマ？
何か約束していたかな？

そんな事を考えつつ僕は＿＿＿＿＿“応答”と書かれた青いボタンを押しながらスマホを耳にあてた。



通話中の会話＿＿＿＿＿


天月｢あっ出た！ねむる､起きてた？｣
↑動画モードの天月さんの為､声とテンションが通常より高いです。


A『今､アマの着信で起こされた。』
↑スマホを耳から離しながら電話に応答中の僕。


天月｢えーっと…………もう午後3時半だって！｣


A『へぇー。で､要件は何？』


天月｢えぇぇぇ！言ったじゃん！｣


A『言った？あぁ………察した。』


天月｢同じ歌い手のまふ君､さかたん､うらさんと一緒に今､動画を撮ってるんだ。
因みにこの会話出るからね。
ほらねむるも挨拶して！スピーカーにするから。｣


A『あっ出るんだ。
えっと………まふ君さん､さかたんさん､うらさんさん？いつもアマがお世話になっています。

アマの友達(幼馴染み)のねむるです。
本業をしながら歌い手の活動してます。

まだ4曲ぐらいしか出していませんが､歌とイラストや映像全て自分でしているので是非見て下さい。』


天月｢ちょっ！ねむる！
なんで僕の親っぽくなってるの！？
それとまふ君はまふまふ､さかたんは坂田､うらさんはうらたぬきだから！｣


A『まぁ､保護者でしょ？
家に行ったら大体外食ばっかりして部屋の中で干乾びてるし。

それと初めての人にあだ名で自己紹介するアマが悪い。まふまふさん､坂田さん､うらたぬきさん名前を間違えて本当にすみませんでした。』


まふまふ｢あっ！全然大丈夫です！
あの､ねむるさんにこれから質問してもいいですか？｣


天月｢ちょっと､まふ君！
まだねむるに言い足りてないのに！｣


A『アマ､話はあとで沢山L○NEで聞くから。
まふまふさん､気にせずどうぞ。』


まふまふ｢えっあの………ねむるさんは男の人ですか？それとも女の人ですか？｣


ん？僕は普通に男性なんだけど！？

40.→←38.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す