第34話 夕食は各自で！ ページ4
ひとらんさんが部屋を退出された。
「じゃあ一応何かあったら困るから、今日の能力把握はここらへんにしておこうかな」
『了解です』
声と同時にペットボトルが光を失う。
「この後は幹部全員で食堂で食事なんやけど、Aもおい...ちょっとまってな」
しんぺい神さんのインカムから何か聞こえる。
「んあ？確かに少ないもんな。あー、それは自業自得やからしゃーない。うん。うん。はいよ」
『何かあったんですか？』
自業自得という言葉が出るあたり、コネシマさん達の件は関わっていそう。それぐらいしかわからない。
「さっきの言葉取り消しで。あのね、今フリーな幹部が少ないから各自で夕食を食べろってさ。トントンは寝てるしコネシマとシャオロンは城修復中だし、ショッピは駄々こねたチーノのせいで二人とも見回り延長になったし、他の3人はそもそも今この国にいないからね」
『なるほど...』
14分の8人もいなければ確かに集まらなくでもよくね？となってもおかしくはないよね。
『というかトントンさん、寝ていらっしゃったのですか？』
「うん、まあ」
そう言ってインカムを外し電源をつけると、
盛大なイビキが聞こえる。
『っ!!』
「さっき能力のまとめを口頭で話していたら、途中で返答がなくなってね...まあ4徹やし、寝かせてあげよ」
他の方がやらない書類が溜まっているんだろうな...
『ですね』
思わず苦笑いしてしまう。
『ところで私はこの後どうしたらよいのでしょうか？』
夕食は各自で、と言われても方法も、何をすべきかすらもわからない。
「うーん、そうだね。とりあえず俺が部屋まで案内しようか。その後はメイドがアドバイスとかしてくれると思うよ。自分はちょっとやらないといけない仕事があるんで」
『わかりました!!』
メイド...そういえばさっき、コネシマさんの話の中で出ていらっしゃったな。
『どんな人なのだろう』
「何か言ったかい？」
『いえいえ、そんな大したことではなく...』
「ほいよ。なら、行こうかな？」
『はい!!』
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作者名：ソラ | 作成日時：2022年12月4日 11時
