Just be Friends【そらる】

#20 ページ22

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『どういうこと…？』

「朝から具合が悪いって言ってたんだけど…高熱が続いてて、喉も枯れて声が出ないらしくて…その、」



まふまふ(真冬)が次の言葉に迷ったように、口を閉ざした。








「やっぱり、そらるさんの出演はキャンセルしよう。」


振り向けば、そこにはうらたさんが立っていた。坂田さんやウォルピスカーターさん、luzさんも一緒だった。


「…でも、そらるさんは…！」

「俺たちだってそらるさんと一緒に出たいよ。でも、ここで無理してライブ中に倒れたりしたら…

それこそみんな後悔する」

「一番悔しいのは誰かか、まふは分かるやろ」



なだめるように、演者それぞれが考えを示していく。
真冬は黙ってしまった。

彼方の意思を優先するか、ライブの成功を優先するか。

その中間で悩んでるようだった。


少しの沈黙がながれたあと、真冬は頷いた



「わかりました。そらるさんの出演は…キャンセル、しましょう」









「…ごめんなさい、そらるさん…」




スタッフさんがリハーサルやライブ本番についての調整を行うと言って、メンバー全員が控え室から出ていった。

…彼方(そらる)と私を除いて。




「…っはぁ…行かなくて、いいの、？」

『彼方…』

「リハーサル…せっかくきたのに、」

『行かないよ。今は、彼方の方が心配だから』


彼方はじっと私を見つめて、ふう と息をついた。




「…勝手にすれば」

『うん、そうする』









享さん、ごめんなさい。
今だけは…彼方のとなりにいさせてください


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