呪術師と黄猿 ページ14
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昼食を食べ、午後。また走りに行こうかな、なんて考えながら外へ続く廊下を歩いていたところ、とある海兵さんに呼び止められた。
また元帥さんに呼び出されたのかと少し身構えたが、そんなことはなく、大将さんたちの執務室へ書類を届けて欲しい、とお願いされた。
「俺らこれから稽古で……」
「すみません、お願いしてもいいですか？」
『……まぁ、わかりました』
正直面倒だったが、仕方なく引き受け、踵を返して歩き始めた。
なんとなく、嫌な予感というか、変な空気を察知して、咄嗟に耳に呪力を集中してみた。後ろから聞こえてきたのはクスクスと小さく笑う声。
あぁ、私はバカにされているのか。
そりゃあ、七武海の連れとは言えど海賊でもなんでもない、所詮ただの旅人。そして女というレッテル。
──────“女”であることがいい顔をされないのはどの世界でも同じなんだな、と、軽蔑の念を持ってしまった。
まぁ、呪術界の上層部の人たちなんて、私の顔を見るたびに「さっさと引退して子を孕め」と言ってくるくらいだ。私まだ高校生なので、セクハラですよ。と言ったらブチ切れられたし、七海にぶん殴られた。
とても理不尽だと思うが、そんなものなのだ。世界での女の地位なんて。
それでも、こちらの世界の方が幾分か男女平等ではあると思う。海賊は何も男性だけに限ったことではないのだ。実力次第では女が男の上に立つなんてこと余裕で有り得る。
──────そう。結局のところ、争いの絶えない世界では“実力”が全てなのだ。だから私たちは一年と経たないうちに二級に昇格できた。
なんて、ぼーっと考えながら歩いていたら、気づけば海兵さんたちの声も聞こえなくなり、目の前には大きな扉が。
執務室って書いてあるから多分ここだ。場所知らなかったのによく辿り着けたな、と一人感心しながら扉をノックした。
「はぁ〜い？どうぞ〜」
『失礼します』
誰の執務室かもわからず、あの赤い人───赤犬さん───だったらちょっと気まずいと思っていたが、聞こえてきた返事の声の主は語尾が伸びている。
黄猿さんだ。彼も正直言うと何を考えているかわからないから少し苦手だ。まぁ雰囲気は柔らかくてとてもいいと思うけど。
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ゆあ(プロフ) - 続き書かれますか？主様のめっちゃ好きなので楽しみにしてますね (3月2日 14時) (
レス) @page50 id: 976091bd0a (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - 名無し50398号さん» 少しずつ更新を再開していくつもりです…！好きと言って頂けるだけでも嬉しいのにすっごくだなんて…とても嬉しいです！頑張ります！！ありがとうございます！ (10月24日 21時) (レス) id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - セツさん» ありがとうございます！！ぜひドキドキしながらお待ちください！頑張ります (10月24日 21時) (レス) id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
名無し50398号(プロフ) - もう続きは書かないのでしょうか…すっごく好きな作品なので続きが楽しみです。更新、気長に待ちます！ (8月28日 1時) (レス) @page38 id: 73a8a7c4d7 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ワンピースのキャラ達とも着実にフラグが立ちまくってるぅ‥‥‥。七海と灰原とも一体いつ会うのか、ドキドキしながら読ませてもらってます！更新気長に待ってますので、頑張ってください。 (6月30日 20時) (レス) @page38 id: a9c1286aea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2022年10月4日 18時
