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三日が経った。あれ以降あまり海賊や浮浪者に出会うこともなく、ゆらゆらと穏やかな時間と共に波に揺られていた。

もちろん、この数日で何か進展があったわけではない。というか可能性がほぼゼロに等しい目標を持って旅をしているのだ。



ふと、気配を感じて外に出た。






『……海軍、』






私は海賊でもなければ犯罪を犯して懸賞金をかけられるような馬鹿なこともしていないので、スルーしよう、と船内に戻ろうとして身体を動かした瞬間、目の前で軍艦が真っ二つに割れ、炎上しながら沈んでいった。



『は?』と、無意識のうちに声が漏れた。

いやいや、真っ二つだぞ。言葉通り、縦に割れたのだ。あのバカでかい軍艦が。海が急に荒れたわけでも何でもない。






『──────!!誰、』


「…ほお、この俺に気が付いたか」






ふと微量の殺気と、揺らぐ気配を感じ、背後を取った“それ”に身体を向けた。

そこに立っていたのは、大剣を納めながらこちらを見据える、鋭い眼光を持つ男性。この人が軍艦を沈めた。自然とそう思ってしまった。いや、わかってしまった。



見た目からもわかるが、雰囲気も、堅気じゃない。やば、顔怖。






『…どなたですか』


「我が名は“ジュラキュール・ミホーク”。知っているだろう」


『……?』






不思議そうな顔でこちらを見る男性。いや誰だよ。













『…貴方がアレやったんですよね』


「あぁ、何か問題でも」


『……いえ、別に』






船が故障したからつけてくれ、と勝手に乗り込んできた彼は、“この世界”では知らない人など到底いない、大剣豪らしい。自分で言って恥ずかしくないのかそれ。

いや、実際自他ともに認めているからこそなのだろう。私は何も言わないでおく。



剣豪さんは船と記録指針(ログポース)の故障が重なり、行かなければならない場所があったらしいが行けなくなったと。迷子ですねそれは。






「申し訳ないが、送ってはくれないだろうか」


『…どこへ、』


「──“海軍本部”へ」






それはつまり、私に死ねと。






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呪術師と大剣豪→←・



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ちあき(プロフ) - shionさん» 初コメありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです!!続編までもう少々お待ちください!! (2022年9月29日 8時) (レス) id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 初コメ失礼します!!読んだら本当に止まらず、すっごく面白くて!!もっと早くに出会っていたかったですっ…!続編ずっと待ってます!! (2022年9月29日 1時) (レス) @page50 id: f0db8db4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - ttakedasaki0906さん» ありがとうございます!!そうですね、キッドさんも続編以降出せたらなとは思ってます!楽しみにしていて下さい!^^* (2022年9月28日 16時) (レス) id: 1ed832ee63 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - ローの独占欲が最高すぎてニヤニヤしちゃいます笑!!キッドも好きなのですがキッドは登場予定はありますか!?(≧∀≦) (2022年9月28日 0時) (レス) @page50 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - きゃーぽんさん» わあ、、出会ってくれてありがとうございます!!頑張ります! (2022年9月27日 11時) (レス) @page34 id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2022年9月22日 18時

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