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『?どうしたの』


「ん?いや、Aの目の色、すごい綺麗だなぁって」


『⋯ありがとう』






急な褒め言葉に一瞬動揺した。そういえば昨日も同じことを言っていた気がする。

宝石みたいにキラキラしてる!⋯らしい。そうかな、と髪を撫で目線を下に向ける。私の目は、呪霊を捉え、その醜さや血を───汚いものばかりを映してきた。

彼らも海賊である以上そういう惨劇を目にしてはいるだろうけれど。海賊であることに“誇り”を持っている彼らと、術師として生きる道を用意され、それの通りに歩んできた私。そこが違う。



誇りを持っているかと聞かれ、自信を持って『はい』答えることはできない。それでも、七海と灰原という友人を持てたこと、それは私が術師を続ける意味でもある。

彼らが生き続けているのなら、私も意地でも生きなければならない。そんな使命感。







「おれ、宝石以外でAの目と同じ赤色知ってる!」


『?なあに、それは』


「この間食べたイチゴ!」


『───!!』






キラキラ、目を輝かせながらそう言うベポくんを見て、なんだか自分の考えていることがどうでもよく思えてきた。

純粋に綺麗だと褒めてくれるかわいらしい白熊さんに免じて、自分を卑下するのはやめよう。



素直にありがとう、と微笑んだ。⋯灰原にも、同じこと言われたなぁ













風呂から上がり、ベポくんを乾かし、廊下に出ると船長さんと出くわした。






「あれ、キャプテン!お風呂?今日は泡風呂だよ!」


「⋯あぁ、そうか。昨日もだが、随分綺麗になったな」


「でしょ〜。Aが洗ってくれたらね、いつもより毛並みがいいんだ!」


「よかったな」






⋯船長さんは、かわいいものが好きなのだろうか。私や他の船員さんたちと話す時より表情が柔らかい気がする。

ほら、触ってみて!と言って船長さんに抱き着くベポくんだが、彼は拒絶もせず「(あち)ィ⋯」と小さく文句を言うだけだ。






「⋯何だ」


『⋯⋯、いいえ』


「間があるぞ」






そのまま脱衣所に入って行った船長さんを見送り、キッチンで牛乳を飲んでからそのまま眠りについた。

そういえば、船長さんに挨拶してないや。⋯明日の朝にでもすればいいかな、なんて考えているうちに眠気に襲われ、毛布を被り、目を閉じた。






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呪術師と初上陸→←呪術師とベポ



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ちあき(プロフ) - shionさん» 初コメありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです!!続編までもう少々お待ちください!! (2022年9月29日 8時) (レス) id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 初コメ失礼します!!読んだら本当に止まらず、すっごく面白くて!!もっと早くに出会っていたかったですっ…!続編ずっと待ってます!! (2022年9月29日 1時) (レス) @page50 id: f0db8db4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - ttakedasaki0906さん» ありがとうございます!!そうですね、キッドさんも続編以降出せたらなとは思ってます!楽しみにしていて下さい!^^* (2022年9月28日 16時) (レス) id: 1ed832ee63 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - ローの独占欲が最高すぎてニヤニヤしちゃいます笑!!キッドも好きなのですがキッドは登場予定はありますか!?(≧∀≦) (2022年9月28日 0時) (レス) @page50 id: 668cdece5e (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - きゃーぽんさん» わあ、、出会ってくれてありがとうございます!!頑張ります! (2022年9月27日 11時) (レス) @page34 id: 2fefdf0ec1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2022年9月22日 18時

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