ヒーロー ページ3
大貴side
移動教室で1年の階の空き教室で勉強中。
先生「お前らグループ作ってここに入る英文考えてみな」
英語は会話だ。が口癖の先生の授業は好きな席に座って近くの人と会話するからいい感じに勉強してる感じがしなくて好きなんだけど、騒がしいからって移動教室になるのが面倒なんだよな。
大毅「おい大貴、あれ涼介ちゃう?」
大「何やってんだ?ちょっとちゃかしてくる。先生になんか言われたから腹痛めてるって言って」
大毅「前も宏太にちょっかいかけて生徒指導になったやんか笑」
大「そんなことあったな〜まぁ行ってくるわ〜あはは笑」
茶化そうと近づいてみるけど様子がおかしい。
大「涼介?!どうした?具合悪い?…おっと」
涼「…うっ…だいちゃ…っうえっ…」
大「具合悪かったんだな」
涼介の手の上に広がる吐瀉物。
幸いなことに廊下はまだ汚れてない。次波がきたら終わりだろうけど。
大「保健室まで頑張れるか?」
トイレに駆け込もうにも距離がある。
運良くエレベーターが近いし、ちょうど今のフロアで止まってる。よし。
大「背中さすったら出ちゃうか〜頑張れよあとちょっと」
エレベーターの中でも吐きそうになっては飲み込んでる。出させてあげたい、目に涙を溜めて必死に耐えてる姿を見ると俺まで涙が出そうになる。
大「ゆっくりな、大丈夫?トイレより保健室行こうな」
たった数十秒もしくは1分少々。
それだけなのに長く感じるし、無音の中に響く涼介の苦しそうな声。
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のん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。更新楽しみにしています!頑張ってください (2021年3月1日 19時) (レス) id: d87ec64d9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら | 作成日時:2021年2月26日 22時