サッカーなど私に楽しめないわけがない【アレスの天秤＆オリオンの刻印】

試合後のお時間 ページ46

『かーんーとーくー？』


試合後、ペクの事も忘れて監督の元へ向かった


『なんで私がヒロトと技を作る必要があったんですか！』


趙金雲「意地の張り合いは火薬になる…しかし、火薬は起爆剤が無ければ爆発しませんね？

あの2人は貴方の命令なら聞きますから、貴方に起爆剤になってもらいたかったのです
それも、超強力な起爆剤にね」


『要は利用したんですね』


氷浦「まぁまぁ、勝ったんだからいいじゃないか」


『きっくんが言うなら許す』


相変わらずゴッデビ喧嘩してるし…もういいやペクのところ行こう


『おーいクソ野郎ー』


ペク「…なんだ」


『クソ野郎で返事しちゃダメだろお前

言ったよな、息の根止めるって』


ペク「ハッ、やれるものならやってみろ」


『うん、やるよ
私じゃなくて、オリオン財団が』


ペクの表情が余裕から動揺に変わる


『私は、お前らが負けたらお前がオリオン財団に処罰されるのを知ってる
息の根を止めるとまではいかなくとも、制裁にはなるよな』


ペクは無言で私の前から去っていく
ほっしーと視線を交わしたのは見逃さなかったからな


『ぶっ潰してやるよ、オリオン財団』



　


　


　

なんてことがあってから少し後
イナズマジャパン全員で更衣室で勝利を喜んでいた

…ただ一人、足を痛めた豪炎寺さんを除いて
勝利はうれしいんだろうけど、自分がこれ以降プレーできないのがわかってるのか


一星「僕、病院へ付き添います」


あれ、ほっしーって一人称僕だっけ…あれ？(作者の記憶喪失)


豪炎寺「あぁ、その前に…少し話がしたいんだ

御堂院」


『へ？』


更衣室を出て、豪炎寺さんと向き合う


豪炎寺「今回は、お前に心配をかけてしまって済まない
お前が俺のためにペク・シウに怒ってくれたこと、嬉しかった」


『豪炎寺さん…』


豪炎寺「だが、お前は人の事となると先が見えなくなることがある
ペク・シウに危害を加えていては大変なことになっていた」


…スパイクごと足踏んで鏡割りましたとか口が裂けても言えなくなった


豪炎寺「お前は先が見通せる選手だ、そのプレースタイルは素晴らしい
だから、見失うな…己を、己のサッカーを」


『…はい！』


頑張らないと、結末を知ってる中国戦までは
せめて、みんなの手伝いをしないと


豪炎寺「…フッ…お前は、まるで別の世界から来た人間の様だ」


『はい…はい！？』


豪炎寺「お前のような奴は見たことが無くてな、すまない」


ば、バレたのかと思った…別にバレてもいいんだけどね？

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