サッカーなど私に楽しめないわけがない【アレスの天秤＆オリオンの刻印】

向かうところ敵なしのお時間 ページ32

趙金雲「はーい、ではみなさーん
クラリオさんにお手合わせ願いますよー」


鬼道「お手合わせだと…！？」


稲森「今から？」


剛陣「ちょっと待ってくれ！…あ、待ってください監督
こっちは19人もいるんだぞ…？」


クラリオ「構わん」


『イケメンか』


氷浦「黙って」


きっくんに引っ張られて西蔭の後ろに配置された
西蔭が信じられないって目で訴えてる

と、いうわけで
19人全員がポジションについた

私はもちろん一番前、意味わかんない


趙金雲「では、始めてくださーい」


合図とともに走り出したクラリオは、ブロックに向かったヒロトと剛陣先輩を避けて進む
私っすか、めっちゃ無視されました

無視されたことに落ち込んでいると、クラリオがシュート体制に入った
まだブロックはいるのに…だ


クラリオ「ダイヤモンドレイ！！」


代表メンバーを吹っ飛ばしながらゴールへと突き進むシュート
待って、私何にもしてない。ただ無視されただけだよ


『無視された恨みは怖いんだからなぁぁ！！』


一星「え！？御堂院さん、ゴールに一番遠かったはずなのにもうゴール前に！？」


吉良「打ち返せ、A！！」


私は学んだのだ、王帝月ノ宮戦で
強いシュートを打ち返すためには強いシュートが必要だと

殺陣シリーズなんかじゃダメってことだろクソが


『私だって、FFの後で修行してるんだからな！

月下・黄昏狼！！』


月と黄昏はあんま合わないかもしれない
黄昏って、相手の顔が判別できないレベルで暗い時間らしいから

どんなシュートなのか、キーパー打った本人もわからない
近くに来た時に月みたいに光って、その時にようやくわかるけどもう遅い

回転がかかってたり、炎属性になってたり、何が起こるかわかんない技です
威力は、私の必殺技(エンド・オブ・フローズンスターとザ・エクスプロージョンを除く)の中では一番だと保証しよう

ん？何で狼なのかって？
…かっこいいからなんとなｋ…ん”ん”
狼が噛みつくくらいヤバいシュートってことだよ(適当)


『うぐっ…さすがの威力だなぁ…』


円堂「御堂院！大丈夫か！！」


『大丈夫ですよー…さっさと打ち返してやるか！！』


確かに強い…でも打った場所が遠かったのもあって打ち返せないことは無い


『おらぁっ！！』


クラリオ「…ほう、打ち返したか」


『ははっ…ここで打ち返したらなんかダメな気がする』


クソッ…スペイン戦見てればちょっとは考えられたのかなぁ


『クラリオさん！打ち返して大丈夫でした！？』


クラリオ「え…悔しいが……」


『ですよね、すみません！！』

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