サッカーなど私に楽しめないわけがない【アレスの天秤＆オリオンの刻印】

意味不明のお時間 ページ30

基山side


何してるんだこの子は…
いきなり押し倒してくるなんて…


基山「退い…て…！」


『やーだっ』


基山「は、はぁ？やだって…こんなとこ見られたら…！」


頑張って腕をどかそうとしてみるも、この子力が強すぎてびくともしない


『タツヤくんさぁ…何がそんなに嫌なの？』


基山「は、はぁ…？」


御堂院さんは俺の耳に口を寄せ


『こういうことされるのが…嫌？』


基山「〜ッ！」


顔が真っ赤になってるのがわかる

何でこの子こんな無駄にいい声してるの？
それに、何でこんなことを抵抗なくできるの？

※番外編読んでください


基山「嫌…とかじゃなくて、ヒロトに…怒られる…」


『…ヒロト？何でヒロトが出てくるの？』


基山「だって、君はヒロトの彼女だろう！？」


『…バカなのか、タツヤくん』


基山「へ…？」


俺なんでバカ扱いされてるんだろう…え？


『私が！』


押し倒していた俺を起き上がらせ


『好きなのは！！』


基山「ひぃ！？」


俺の肩を勢いよく掴む


『きっくんだぁぁ！！』


基山「ちょっ…まっ…肩掴んで揺らさない…で…っ…！」


『あ、ごめん…』


基山「ごほっ…ごほっ…はぁ…死ぬかと思った」


『あはは〜…よかった、タツヤくんにもこれは通用するみたいだ』


通用する…？
…わけがわからないけど、これはヒロトに言ってはいけない気がする


『ふぁぁ…なんか安心したら眠くなってきた…』


基山「え！？」


『おやすみぃ…』


基山「ちょっと！？ここ俺のベッドだし君俺の肩掴んでる状態だからそのまま寝られると俺下敷きに…！(状況説明)」


俺の健闘も空しく、御堂院さんは規則的な寝息をたてはじめた
…ダメだ、なんか俺も力が抜けてきた
この子軽いからどかせるだろうけど…眠い


基山「…おやすみ」


俺も諦めて眼を閉じようとした
その時だった


吉良「おいA、お前食堂に忘れ物…して…」


扉が開いて、今一番会いたくない人が入ってきたのは


吉良「タツ…ヤ……？」


基山「ヒロト…！？
御堂院さん！起きて！」


『…へへっ…違うよあっきー先輩〜』


基山「寝言言ってないでよ！
俺が永遠の眠りについちゃう！」


吉良「たぁつぅやぁ…！！」


基山「み、御堂院さん！！」


『…名前で呼んでくれたら起きるにゃー……ぐー』


基山「起きてるよね！？
助けてよ、みどう…A！」


『あれ、何でヒロトいるの？』


絶対起きてた…この子絶対起きてた…


『ん〜どうでもいいや、おやすみ』


で、結局俺の上で寝たAだった

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