カイコク編 ページ27
❤
カイコク「そうかい、ならよかった。」
安心したように心から微笑んだ。
(貴方)「安心して、私はカイさんだけだから。
あ、カイさんも私だけだからね!?」
カイコク「それはどうかねぇ…冗談、(貴方)だけだ。」
お互いに服をなおして、ベッドからおりる。
(貴方)「よし、ご飯行こっか。」
私がドアノブを握ると、
後ろから首筋にチクリと痛みを感じた。
(貴方)「―――――――っ!いたっ!」
肌を強く吸われて、力が抜ける。
唇が離れると、カイさんはペロリと口元を舐めた。
カイコク「すまねぇ、美味そうだったからな。」
もう、無理矢理はしないって約束はなんだったの!
少しムっとした私は、再びドアノブを握った。
カイコク「いいのか、あと見られるかもしんねぇぜぇ。」
私の首筋を、白くて細長い指が撫でる。
(貴方)「あとってまさか…!」
バサっとカイさんは私に何かを被せた。
カイコク「これで隠しとけ。」
腕を通してそれを見ると、
それはカイさんが着ていた羽織だった。
(貴方)「……ありがと。」
それでも、自分の中に「彼シャツ」という
言葉がよぎって顔が熱くなる。
―in食堂―
食堂へ行くともう誰もいなくなっていた。
(貴方)「遅いからみんないないじゃん。」
私が独り言のようにそう呟くと、その独り言は返ってきた。
ヒミコ「あの、私います!」
振り向くと、小さなお皿を持ったヒミコちゃんがいた。
カイコク「こんな時間にどうしたんでぇ。」
ヒミコ「夕飯のデザートで作ったプリンを
皆さんに食べてもらっていたんですけど、
2人だけいなかったので待ってようと思って…。」
(貴方)「ありがとう、こんな時間まで。ちゃんと食べるね!」
ヒミコ「はい!」
ニコリと向日葵のような笑みを浮かべてから、
私に近づいて首を傾げたそうな表情をするヒミコちゃん。
(貴方)「ん、どうしたの?」
ヒミコ「(貴方)さん、どうして羽織なんか着てるんですか?」
カイさんの羽織のことを言われて、ビクっとする。
(貴方)「いやなんか暑くって…。」
適当な誤魔化しをすると、ヒミコちゃんは更に首を傾げたそうだった。
ヒミコ「でも(貴方)さん、顔真っ赤ですよ?」
ヒミコちゃんに言われて、
私はハっとしたように自分の顔に触れる。
顔は熱を帯びていた。
――――――――――――――――――――
さしゃさんからテーマリクで「彼シャツ」
キャラリクで「カイコク」でしたm(_ _)m
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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涼野紫乃(プロフ) - ありすさん» 続編ですか〜頑張りたいと思ってます(`・ω・´)ゞナカノヒトゲノム10巻も楽しみですね〜! (2019年11月18日 17時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - うぇ…アンヤ尊すぎます…かっこいい…私もこの作品大好きです!表現の仕方とかキャラとか皆好きすぎて…続編期待です!ちなみに私はアンヤ推しです←聞いてない (2019年11月18日 15時) (レス) id: aeed06628b (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 香澄さん» 飾るんです!観賞用、使用用、スペアにしましょう(;´∀`) (2019年11月4日 13時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 私も合計8巻単行本買ったんですけど、15枚しおりついてました。そのおかげで、恐らく全種コンプ出来ました!←でも、こんなにしおり要らないっていう・・・ (2019年11月4日 8時) (レス) id: a1bb486b34 (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - さしゃさん» さしゃさんお久しぶりです!カイさん頑張ります!作品を大好きと言ってもらえて本当に嬉しいです(〃▽〃)俺の行く本屋さんは外から見えるの一枚、中にもう一枚入ってました! (2019年9月21日 10時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼野紫乃 | 作成日時:2019年8月7日 22時