ナカノヒトゲノムでテーマにそって短編集！ なんとなんとの第２弾

ザクロ編 ページ16

★

時計の音がカチカチとなる音が

大きく聞こえる部屋の中で、私は口を開く。

(貴方)「ねぇザクロくん、ありがとね。」

私はクラクラと揺れる意識の中で、

ザクロくんにお礼を言った。

今までさり気なく、私を守ってくれていた

彼の存在の大切さに最近気づいた。

ザクロ「看病するのは俺の仕事だろ。

　 えっと…彼氏、なんだし…。」

私から視線を逸らして呟く。

熱がぐんぐんとあがっていく気がした。

(貴方)「今回のことも含めて、今まで全部ありがとう。

　 私ザクロくんを好きになって

　 よかったって思ってる、大好きだよ。」

くらくらと揺れる意識の中だから言えたのかもしれない。

普段だったらきっと恥ずかしくて言えない。

風邪に感謝してしまうなんて…と自分に呆れてしまう。

ザクロ「俺も…そのす、好きだ。」

私の力が抜けた手をギュっと握って言った。

朦朧としてくる意識の中で、

「チュ」っと小さくリップ音がした。

乾いた自分の唇には、ザクロくんの唇の感覚がある。

ザクロ「俺に、風邪…うつしてもいいぞ。」

マスクをしていても顔が赤いのが分かるほど、

ザクロくんは顔を赤く染めていた。

そうしてまた私たちは唇を重ねた。

頭が痛いのに、気持ちが悪いのに、

絡められる舌がすごく気持ちよくて

風邪をひいていることなど忘れてしまう。

意識は朦朧としたのも、力はすっかりぬけきったのも、

体が火がでるように熱くなったのも…

全部全部、風邪のせい。

―――――――――――――――――――――

次の日、目が覚めると

意識ははっきりとしていて、体のだるさもなくなっていた。

でもその代わりに――――、

ザクロ「ゴホ、ゴホ、ゴホっ！」

次はザクロくんが風邪をひいてしまった。

きっと昨日のキスのせいだ。

(貴方)「ごめんね、私のせいで…。」

ザクロ「いや、大丈夫だ。」

「ゴホ、ゴホ。」とまた咳きこむ

私はザクロくんを看病した。

キスをしたら…と思ったけど、やめておいた。

だってそうしたらまた…。

―――――――――――――――――

ルイさんから

テーマリクで「看病してもらう。」

キャラリクで「ザクロ」でしたm(_ _)m

短いし、グダグダですみません！

今日はお昼から夜までパソコンに

触れないということで、早めにあげたので

少し適当になってしまったんじゃないかなぁ

と思っていて悔しいです。

明日はいつも通りの時間に完璧な状態であげます！

アンヤ編→←ナカゲノキャラに看病してもらっていたら…ザクロ編

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