悪役 参拾肆 ページ36
竈門炭治郎side
俺達は冨岡さんの屋敷に上がって、鬼雷さんと向かい合っていた
鬼雷さんは一息つくと、話し始めた
『鬼殺隊を辞める前に、どうしても話したいことがあった』
「え！？鬼殺隊を辞める！？」
冨岡さんは顔にこそ出さなかったが、動揺の匂いがした
『ああ。私は現役を引退しようと思う
そこで、真実をお前たちに話しておきたい』
「なぜ俺達なんだ」
冨岡さんが落ち着いた、冷静な声で言った
『お前達ならうっかり口を滑らすということもないだろう
私も聞きたいが、冨岡は何故聞く気になった？』
冨岡さんは少しの間黙っていたが、やがて声を出した
「この前、鬼を斬っていた時、どうも弱くは見えなかったし、悪人には思えなかった」
最後にすまない、と小声でいい、鬼雷さんはふっと笑った
『そうか、、、それじゃあ、、、
まず、私の事だが、私は鬼雷刃ではない』
俺は驚いた
『私の本名は、鬼狩A
そして、今の柱の中の最古参。元は稀柱だった』
ひと息つくと、また鬼狩さんはつづけた
『はじめは楽しいものだった
仲間がたくさんいた。今のアイツらだってそうだ
任務だって、仕事だって、何もかもが楽しかった
だが、、、』
急に鬼狩さんは暗い顔をしていった
『桜見が来てからは、全てが奪われたような気がした
今じゃ立派な悪役に仕立て上げられ、任務や仕事を押し付けられ
なにかと私を悪の象徴にしたし、仲間を奪っていった
おかげで私は鬼柱になって、大事にしていた髪も切って燃やした
私が何をしたっていうんだ？アイツは一度だって鬼を倒したことはないのに
何故私がこんな目に合わなければならない？』
少しずつ、強い怒りの匂いが滲みでてきていた
『私はもう十分に心に傷をつけた
だから、私は鬼殺隊を辞める、、、
私は、この気持ちを誰かに伝えたかった』
すると、冨岡さんが突然立ち上がって鬼狩さんを撫でた
「すまなかった。鬼狩、、、謝っても許されることではないだろうが、、、
鬼殺隊を辞めるのは、、、頼むから、やめてくれ」
『あなたが何と言うと、もう決めたことです。
それでは』
苦い赤い色の羽織を翻して、鬼狩さんは去って行ってしまった
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そらまめ(プロフ) - 名無しのこけしさん» 夢主が男主なのでは？←冗談です。イケメンですよね！ (2019年10月31日 6時) (
レス) id: 7faa8e2c96 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのこけし(プロフ) - 夢主〜！イッケメンじゃんか〜！なんだよ仲良く炎柱様と登場って〜！ｶｯｺｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲ((((( (2019年10月31日 0時) (レス) id: a68eb9f538 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 八犬さん» そうですね！イケメンになってきましたね！更新頑張ります！ (2019年10月27日 13時) (レス) id: 7faa8e2c96 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - リンネさん» ありがとうございます！そう言ってくださるとうれしいです！今後とも頑張ります！ (2019年10月27日 13時) (レス) id: 7faa8e2c96 (このIDを非表示/違反報告)
そらまめ(プロフ) - 萩さん» ありがとうございます！是非頑張らせていただきます！ (2019年10月27日 13時) (レス) id: 7faa8e2c96 (このIDを非表示/違反報告)
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