愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　拾参 ページ15

冨岡義勇side

桜見と鬼雷が合同任務から帰ってきた

桜見は左腕をけがしており、鬼雷は背中が思いっきり裂かれていた

宇髄や胡蝶がすぐさまかけより、鬼雷より桜見の心配をした

まあ、当たり前だが

「どうしたんですか？そのケガは、、、」

「実は、、、鬼雷さんが、私の手柄を横取りしようと斬ってきて、、、

それで、その後すぐに鬼雷さんが襲われちゃって、、、

でも、、、生きててよかった」

桜見はニコッと笑った

コイツはやっぱり、クズとは違っていい奴なんだな、、、

「お前はド派手にいい奴だぜ桜見」

「ええ、自分を傷つけた人を助けるなんて、、、本当に、、、すぐに治療しましょう」

桜見は蝶屋敷に向かった

鬼雷はそのままで、宇髄に投げ出された

その激痛で目を覚ましたのか、鬼雷が立ち上がった

『っ、、、』

背中を押さえながら立ち上がった時、俺達は気付いた

鬼雷の髪が短くなっていたのに

長い黒髪ではなく、ぼさぼさで不揃いの耳までほどの長さだった

『桜見は、、、』

「それならさっき蝶屋敷に行ったわよ！この人でなし！」

甘露寺が怒鳴った

その時、鬼雷の顔色が変わった

今まで少しも動かなかった表情が、その時だけ

悲しい表情をしていた

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