炎上系女子を愛しています

配信中 ページ2

「あぁぁぁ！！！」

「うるせぇ...まふまふ」

2人で新曲投稿のため作業をしようと
集まった夜中の1時半。

そらるさん眠気ピークでうとうとしていたら
突然高音野郎が叫びだして眠気は見事に吹っ飛んだ。

「あやたが配信始めたんで作業辞めます！お疲れまでした！」

「聴きながらやれよ終わらない。」

「え.....でもながら作業しても結局はあやたの声に気を取られるんでやってないも同然ですけど」

「なら録画聞け」

「無理です。僕絶対このスマホそらるさんに渡さないですからね！！あやたの配信一週間ぶりなんですよ！」

「あー、はいはいもういいやどーぞお好きに」

何を言っても諦める気は無いらしいまふまふさん。
もう既に作業で使っていたヘッドホンはスマホに繋がれてて、にやにやしてて本当幸せな奴。

「何でまふまふってコメントしないの？」

多分聞こえてないんだろなぁって独り言程度に呟けばどうやら耳には入ったらしくふいっと振り返った。

「コメント？僕があやたの放送にですか？」

「そう、まふまふすぐ絡みに行きそうじゃん」

「うーん、まぁそれはそうなんですけど。あやた「まふは私の配信全部見てる」ってふざけて言ってたから多分僕が実際必ず見てること知らないんですよ」

「うん？」

「だからほら、あやたってたまにだけど配信中めっちゃ僕のこと褒めてくれたりするじゃないですか、それ僕が聞いてないって思ってるからでしょ？ だからコメントしたらそーいうこと辞めちゃうかなぁって」

ほう、なるほどね。
配信中の惚気を聞くために必死にコメントするのを耐えてると。

もう末期だな。

「本当まふまふってあやた好きだな」

「そりゃぁもう！！世界で1番ですよ！」

「そらるさんも好きだけどね」

「そらるさんは相方だから好きは譲りまだから愛してますは僕だけだからね！」

「本当独占欲の塊だな、」

「そのくらい愛情深いってことですよ」

ふわりと笑ったまふまふ、
前は死んだような顔ばっかしてたくせに
あやたと仲良くなってから毎日天国だ〜って奇声あげまくってたな。

いや今もだけど。

「作業しろよ？」

「ゲームばっかのそらるさんに言われたくないですぅ〜だ、まぁあやたとのんびり遊びたいんで頑張りますけどね」

「ふふ、うん今度あやた連れて旅行な」

「あ〜もう楽しみ！バレないように計画立てなきゃね」

「そーだな、息抜き程度にだけど」

「なんかやる気湧いてきた」

「ん、やるぞ」

そう意気込んだ俺らは今日も平和です

甘えん坊→←プロフィール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す