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小百合の恋愛事情 ページ20

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「でさ〜その時向かいにいた男がさ……」

「……無理だわ、私。
そーゆー男大っ嫌い。」



昼食時、いつも通りの小百合の恋愛事情から会話は始まり既に30分が経っている。


私の目の前には、うどんが入っていた丼ぶりが空になって置いてある。

珍しく今日は、オムライスの気分じゃ無かった。



「だよね〜やっぱり所詮顔だけかあ…」



小百合は、この前参戦した合コンの話に花を咲かせていた。

向かいに座っていた人がが小百合の好みど真ん中だったらしくて、話してても別に嫌な所なんかなかったらしい。


のだが、帰り際にホテルに誘われてしまったらしい。


それを聞いた飛鳥が、駄目だの一点張りだ。



「大体さ、合コンに来る男なんてろくな奴しかいないじゃない。」

「しょうがないじゃん!出会いないんだもん!!
なんなら飛鳥が彼氏通して紹介してよ!」

「嫌よ」

「ケチ!!」




目の前で火花散る2人を私は傍観者の様にただ見てるだけ。
別にどうってことない。

2人は見た目も性格も真逆故、衝突する事が多いだけで今に始まった事じゃない。


いつものようにいつの間にか収まるだろうと、ぼうっと眺めていれば、小百合がふと私を捉えた。



「そういえば、Aは最近どうなの?」

「…どうって?」

「もうっ、やだな〜分かってるくせに!!
赤司くんとだよ!」

「……」



痛いとこを突かれてしまった。




この2人が何も知らないのは当たり前だ。

だって私は、一切何にも話していないから。




征十郎と別れた事も、今千尋と一緒にいる事も。


何もかも、全て。




友達なら、親友なら話すべきなんだろうけど…話せない。


いや、話さない。



「…んー、これといって変わりないなあ。
いつも通りだよ。」

「そっかあ…でもまあ、そのいつも通りが一番幸せなんだろうけどね!」



だって、友達だから、親友だからこそ。



私が初めて心許すことが出来た人達だから、大切にしたいから。



私の為に、悲しくなって欲しくないし心配かけたくない。



「うん、そうだね。」



だから私は、今日も嘘をつく。




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美樹菜(プロフ) - 赤司くんと黛先輩が好きなので、こういう小説見れて嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2019年1月2日 23時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
黒路 - 結局最後まで自分に甘いだけですね夢主ちゃん。現実にいたら恋愛でも結婚でも長続きしませんね。 (2018年9月18日 7時) (レス) id: fa1a11a816 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - かふぇらぺさん» ありがとうございます!夏休み終わってしまいました...全然更新出来ず申し訳ないです...。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ぴこさん» いつも感想ありがとうございます!!長い間更新出来ずにすみませんでした。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - 黒路さん» 黒路さん、初めまして!読んでもらえて嬉しいです。そうはっきり言ってもらえるのとってもタメになります!あがとうございます!! (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅夢 | 作成日時:2017年11月5日 14時

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