【小説】能力者の通う学園【募集企画】 (ページ18)

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第18話「絡まれる運命？」哥欲祟ページ18

竜牙side

｢チッ…くそ、新学期早々不良に絡まれるとか…俺は他の奴らの目にはヤバい奴に映ってんのか…｣

俺は姫城竜牙、さっきまで不良に絡まれてた

…いや、俺は喧嘩には興味ねえし、喧嘩なんてしたくねえ

まあ、幸い殴られることもなく終わったからいいか…

俺はイライラしながら広い学園の中を小走りで移動する

チャイムが鳴り響いた

｢うわっ、チャイム鳴っちまった…！
急がねえと…｣

全速力で駆け抜け、自分のクラスに到着する

まだ教師も来てないみてぇだな

助かった、そう思いながら教室のドアを開けると…

｢竜牙～！｣

横から女が抱きついてきた…？

ふとそちらを見れば、世話焼きの詩織がいた

｢てめぇ抱き着くんじゃねえよ！離せ！｣

｢はいはい、ごめんね～
来るのがあまりにも遅いもんだから、心配してたんだよ…

誰かに絡まれたりしてない？怪我は？

…げほっげほっ！げほっ…｣

詩織は聞くに耐えない咳を何度も繰り返している

俺を心配する前に自分の心配しろってんだ

｢お前、もしかして喘息の発作でも出てんのか？｣

｢…ううん、ただの風邪だよ！げほっ

心配しないで｣

｢…｣

俺は何も答えずに詩織を睨んだが、詩織は動じなかった

そして、教室でわちゃわちゃしていた奴らがこちらを向いているため一応挨拶をする

「あー、姫宮竜牙だ
さっきの詩織との戯れは別に深い意味は無い

よろしく」

まあ名前だけ名乗れば良いだろう

俺は詩織のもとから離れ、自分の席についた

詩織side

醂達から離れたあと

流石に苦しいなあ、とか思ってたら、顔の整った男の人が教室に入ってきて水を差し出してくれた

水はもう持っていたけれど

｢あ、ありがとうございます…？｣

お礼は言わなきゃダメでしょ？

どうやら｢雅楽藍｣という名前らしい

藍くん、かあ…

彼は自己紹介っぽいものをしたあとにまたこちらを見て、

｢苦しくなったらいってくださいな。

能力は創造。少し位なら力になれるかもしれないから。

自分には隠しても無駄。な？(ﾆｺｯ」

と一言…

笑った顔は綺麗だった

そのあとに、なんだか不機嫌そうな？人が教室に入ってから出て行ったり…

そしてその時が来た

｢竜牙～！｣

竜牙が教室に入ってきたのだ

詩織はテンション上がりまくりだよ！！

｢お前、もしかして喘息の発作でも出てんのか？｣

一瞬ぎくっとしたけど、誤魔化した

大丈夫、今日我慢すれば…いける！