ぬくもり ページ5
大貴side
大「りょーすけー…あれ？行っちゃった？」
今出ると遅刻ギリギリ。それがいつもの俺で、準備できてるのに待ってくれる優しい弟が涼介。
なのに今日はいない。
大「ねぇ、涼介知らない？」
宏「見てないよ？」
光「ご飯残ってたんだよね…って大ちゃん行くの？待って。俺も着替えるわ」
宏「もう行ったんじゃない？」
大「侑李にメールしてみる」
光「大ちゃん行くよ〜」
大「待って、学校来てないって。ちょっと部屋見てくるからひか先行ってて」
光「ごめん、行ってくる」
ひかはギリギリでも攻めるけど、もうどうせ遅刻ならとゆっくりしてしまうのが俺。
大「涼介？いる？入るよ？」
…返事もないし、いないか。
一応ね、入るよ〜。
ホテルかよってぐらい綺麗であんまり物がないこの部屋。ゲームもちゃんと片付けててえらいなー。
いつ入ってもこんな状態なの涼介ぐらいだからな。
布団の膨らみが気になってめくると探してたものが。
大「涼介どうした？眠たい？」
涼「大ちゃん…？」
大「あつ…お前。ちょっと待ってて。」
ボーッとした目は寝起きだからかと思ったけど、なんとなく嫌な予感がして、おでこに手を当てると熱くて熱あるじゃんって。
今から学校行く気力もなければ、動くこともできないだろうと踏んで宏ちゃんを呼びに行く。
宏「え？ちょっと行くわ。大ちゃん学校行きな」
大「いや、涼介に待っててって言ったしもう一度顔だけ見てから行くよ」
宏「はいはい。涼介入るよ？」
大「いる？脱走してない？」
宏「結構高そうじゃん。熱測ろっか。大ちゃん雄也呼んで学校行ってね」
大「ねぇ、雄也借りてもいい？そしたら間に合うかも」
宏「雄也がいいって言ったらね」
大「じゃあな、涼介。お大事にな。」
ゆーやの部屋に行って起こしたら、涼介が心配だから涼介見てくるからお前は学校行けってさ。
歩いて行きましたよ。
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作者名：そら | 作成日時：2020年9月1日 19時
