アオハルJUMP (ページ21)

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ぶどうページ21

光side

慧と次の自習は先生らいないし、どこかでさぼらない？これも青春だ！思い出に残る！とか言いながら隠れる所を探してたら、踊り場に知った顔が2つ。

しゃがみ込んでる大ちゃんの顔は真っ青で、でも身体はとんでもなく熱い。

慧「失礼しまーす。シゲ！ちょっとベッド借りる」

シ「え？大貴か？」

光「そうそう。廊下で動けなくなっちゃって」

シ「とりあえずブレザ脱いで楽な格好して横になりな」

慧「どうした？脱げない？」

大「…さむい」

慧「シゲ～寒いって」

シ「ちょっと待って。これ挟んで。布団重ねるよ」

毛布二枚重ねにしても寒そう。

シ「今日兄ちゃんたちは？」

慧「大学って言ってた」

シ「お前ら6時間目は？」

光「自習」

シ「んーどうしよっかな。終わりのHR終わるまでここで看とくから上戻りな？」

慧「優しくないな～シゲちゃん」

シ「はー？ここいたいの？」

慧「そう。大ちゃん心配だし」

シ「時期も時期だからインフルかも知れないし、そうなるとずっと看てたらお前ら移るだろ？病院俺が連れて行くのもいいけど今検査しても結果出ないだろうな…あと半日から1日は置いてから検査したいし」

漫画のように頭をクシャってしながら考えるイケメン先生。絵になるな。

大「ひかぁ…鳴った～」

光「あらま。シゲ～大ちゃん38.8度もある～」

シ「はーい」

大「ひかぁ…」

光「ん？どうした？」

大「トイレ…吐きそう…」

光「ちょっと我慢できる？」

慧「どしたの？」

光「吐きそうって」

シ「この袋に出していいよ。動けないでしょ。トイレもきれいじゃないから」

シゲが背中をさすると嗚咽と袋に落ちる音。