アオハルJUMP (ページ13)

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ふたごページ13

雄也side

慧「まじ頭痛ぇ…割れた…頭蓋骨粉々だわ…」

宏「それはおめでたい。ほら、臭いとか言わないで冷えピタ貼って」

慧「くせぇーんだよ」

点滴を終えて、家に帰ってきて、減らず口を叩く慧さん、まだ38度以上あるのに自覚がないらしい。それより頭痛により頭が複雑骨折だってさ。

光「…ただいま」

宏「え？今日午前だっけ？」

雄「移ったのかな…ちょっと見てくる」

なんか心ない表情で部屋に向かったのをみて、ドアをノックする

雄「俺、入るね」

光「雄也…ごめんなさい…早退した」

雄「具合悪い？」

光「んーん、なんか慧が元気ないの見てたら心配になっちゃって…」

雄「うん。わかるよ」

光「シゲがそんなんじゃ授業受けられないから帰りなって」

雄「そっか。どうする？うるさい慧ちゃんに会いに行く？」

光「元気になったの？」

雄「彼は自覚がないみたい」

光「なにそれ笑」

雄「やっと笑ったね。ほら、八重歯見えてる方が光は可愛いぞ～」

光「かっこいいって言って」

雄「はいはーい、光はかっこいいな。ほら、お菓子食べよう」

子どもじゃないし、なんて膨れ面して子どもじゃん。

俺も、宏太が体調崩すと不安になるからわかるな～って。

夕方になって三つ子と大ちゃんが帰ってきてからは、光もいつも通りになって、慧も翌日はまだまだかかりそうかなと思ったけど、その日の夕方にはケロっと治ったよ。