ふたご ページ12
光side
友1「慧大丈夫そうだった？」
光「んー、結構だるそうだったかな。兄ちゃん来てくれるらしい」
けーちゃんと教室に戻れば、慧を心配する声。
慧、愛されてるんだよな。そう思いながら机を見る。いないの寂しいな。
友2「光、授業終わったぜ。飯行こう」
光「うん」
やっぱり慧のお腹すいたの一言が無いのは寂しい。
侑「いたー！」
涼「慧大丈夫なの？」
食堂に行けば噂を聞きつけるのが早い3人がいた。
光「なんで知ってんだよ笑 結構だるそうだったかな」
裕「授業中に窓見てたら雄也の車があって、何かなーって思って」
侑「見てたら当てられて…授業終わって職員室でけーちゃん捕まえて聞き出した」
涼「てっきり大ちゃんが学校のもの壊したのかと思ったけどね笑」
侑「ひか、大丈夫？なんか様子変だよ」
光「うん？大丈夫だよ」
三つ子と分かれて友達とご飯なんだけど、お箸が進まず、友達に保健室に連れて行かれた。
シ「光はどうしたの。熱もないし、痛いところもないんでしょ？」
光「うん。でも、なんかちっちゃい頃から慧が体調崩すとなんかぽっかりと胸に穴が開いたような感じになる」
シ「ふふっ、それ3年前に雄也も言ってた。テスト期間に宏太が高熱出して学校に来た時にね」
光「そんな日あったっけ？」
シ「あったよ。どうする？今日だけ許すから早退する？担任誰だっけ？」
光「学年主任」
シ「あー、大丈夫。言っとくから荷物まとめて1人で帰れる？」
光「うん」
シゲのおかげで帰らせてくれた。でも、なんか言葉に言い表せない感情がうやむやする。
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作者名：そら | 作成日時：2020年9月1日 19時
