想い想って、振られてます。【沖田総悟】

刺激的な日々の中、育む愛 ページ20

「佐乃ちゃんごめんね。私、沖田隊長の事協力出来ない」

「どうして？」

「私も…好きだから」

「良かった。やっと自分の気持ち見つけられたんだ。
沖田さんになら、任せていいかな」


ギュッと強く抱き締められる。

そうすると話してくれた。沖田隊長が好きっていうのは嘘で、私の為だったって事を。
何度も何度も謝られた。けど。



「そんな、謝らないで！？
逆にありがとう。今すごく嬉しいんだよ」


私の為を思ってくれて、本当に嬉しい。



「じゃ、早速。まずはどれくらいの好感度が調べてみよっか」



立ち直り早ッ。
好感度か…確かに、知りたい。



「…それで……あ、きた！って、よだれ！！」


うっせー。よだれ垂らしてるくらいのが、可愛いんだ！！神楽ちゃんが言ってた。

でも…実物見ると恥ずかしくて…言えな……





〜状況解説〜
from佐乃


「隊長ぉお！！好きでぇえすぅうう」


あーあ、ありゃ終わった。
バズーカ打たれて終わりだわ。…土方さんが。



「ふーん。だから？」

「え…だから……好きなんだぁあ！！」


いやいや、理由になってない！
あの子馬鹿だわ…

こっちに走って戻って来た、その表情は満面の笑み。


「手応えあったかな」

「いや…あの、手応えも何も…一方的に奇声を発してただけというか…」



ま、まぁ……バズーカ打たれてなかったし、次に行こうか。その間、朝食休憩。



「隊長、何でそんなかっこいいんですか！？私を何処まで虜に…ふがっ佐乃ちゃ……やめっ…止めないで！！」

「すみませんねぇ、うちの子が」


いつか頸、落されるってこの子…
隊服の首襟を掴み、連れて行こうとする。


「そいつこっちに寄越しなせェ」


今この場にいる全員は思った。
こいつは今日が命日だと。あぁ、神様仏様沖田様。どうか命だけは…勘弁してやって下さい！

こんな状況の中、笑っているのは当の本人だけ。いやいや、そんな少女漫画的な展開ないからッ！
修羅場しかないからッ！！


「はい、あーん」


“「え…」”


何、この展開。
信じられない…まさか。沖田さん超ツンデレだったってオチなの！？
このまま大団円迎えちゃう？


「はい！あーーーん！！」


あんたも、いいの！？終わっちゃうよ、このまま。



「…おぇええエェェ、辛ッらぁああ！！」



なんだ。やっぱり。


“「良かった！」”



「ごほッごほごッォオ！た、隊長…刺激的なと、所も…うっ…大好きです！！」


真選組は今日も平和です。(一人を除いて)

異郷の地は土地勘がないから怖い→←誰かの為の嘘も結局は嘘

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す