鬼になっても変わらない弍【鬼滅の刃】 (ページ17)

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陸拾肆ページ17

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｢風柱様!どうか手をお離し下さい!!｣

胡蝶｢不死川さん、勝手なことをしないでください｣

甘露寺(しのぶちゃん怒ってるみたい、珍しいわねカッコイイわ)

不死川｢鬼が何だって?坊主ゥ、鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?
そんなことはなァ……

ありえねぇんだよ馬鹿がァ!!｣

不死川が刀を振り上げた

『!』

ﾄﾞｽ!!

｢｢!!｣｣

『……ッ』

禰豆子｢!!｣

不死川の刀はAさんの肩を貫通し、禰豆子の箱に刺しかかっていた
禰豆子を庇って＿＿

Aさんの肩からは血が滴っていた

炭治郎｢っ、やめろ!!｣

立ち上がって走り出そうとした時

『……ンッ!!』

Aが不死川へと回し蹴りをした

不死川｢!｣

咄嗟に刀の柄で蹴りを防ぐ
不死川の顔が一瞬揺らいだ

刀が手から外れたその瞬間、Aは禰豆子の箱を奪いとった

その行動に周りの柱も刀へと手をかける

不死川｢…ってめぇ…!!｣

皆の集中がAに向いた時、走ってきた炭治郎の頭突きが不死川に当たった

『……』

Aは禰豆子の箱を持ちながら刺された肩に手を当てている

炭治郎｢善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら、柱なんてやめてしまえ!!｣

不死川｢てめぇェ……ぶっっ殺してやる!!｣

「｢お館様のお成りです｣」

｢｢｢!｣｣｣

柱は皆礼を正し、その人の話へ耳を傾けた

炭治郎も地面に頭を押しつけられている

産屋敷｢よく来たね、私の可愛い剣士(こども)たち｣

炭治郎｢!?｣

『!』

産屋敷｢お早う皆、今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな?
顔ぶれが変わらずに半年に一度の柱合会議を迎えられたこと、嬉しく思うよ｣

不死川｢お館様様におかれましても御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます
畏れながら、柱合会議の前に鬼を連れていた隊士について……｣

｢｢!!｣｣
悲鳴嶼｢お館様!!｣

不死川の挨拶の途中、Aが屋敷の中へと入っていった

宇髄と煉獄は刀を抜き、構える

だが産屋敷はその二人を止めた

産屋敷｢……そうだね、皆には説明をしなくてはならない｣

部屋へ上がったAの方へ体を向ける

｢!｣

産屋敷｢……懐かしの再会だね。

A｣

白髪の子が笠を外す

Aは柱の方へと視線を向けた

不死川｢……は…｣

伊黒,悲鳴嶼｢!!｣

宇髄｢な、｣

鬼だろうと、すぐに分かった

煉獄｢…………A｣