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オムライスが有名な洋食店で
腹ごしらえをした私達は

その後も何軒かお店を周り

ラグとスタンド照明、
ふかふかのクッションとブランケット、
加湿器とキッチン用品を購入した。



「助かった。サンキューな」
「ううん、どういたしまして」
「締めに宅飲み、どーよ?」
「いいね!」



途中で寄った近所のスーパー。



「何でも良ければ私作るよ?」

「マジで?
 じゃあ俺その間、買ったの片づけてもいい?」

「いいよ!どんな感じか私も見たい!」



お酒と食材を買い込み、18階に帰宅した。







「「カンパーイ!!!」」


ラグや照明が配置されただけで、部屋の雰囲気は随分と変わった。

買ったばかりのブランケットは

“A専用”と言って膝に掛けてくれた。




「ん!これ、うまっ!」
「ありがと」

今日を振り返りながら
あれも良かった、これも良かったと話していたのに
ほんの一瞬、間があいた。


「A、今日さ。…楽しかった?」

「ん…?、楽しかったよ?」




何か言いたそうな広臣。

何か聞きたそうな広臣。






もしそれが、


私の自惚れじゃないのであれば…








「昨日ね。弟とデートだったの」




あぁ、やっぱり。

私の言葉に広臣の眉がピクリと反応していた。




「弟って言っても…血は繋がってないんだけどね」









生い立ちと涼太との出会いを

真剣なまなざしで聞いてくれた広臣。



ひとつひとつ話ながら



ふと思った。






「男って、そんなもんなのかな…」






父親も。

健二郎も。






家庭があっても。

約束があっても。









健二郎の心が動いていた事は何となく感じていた。




一緒に居ても、心がどこかを見ている感覚。

抱かれていても、心がそこにない感覚。




でも

そういう事が出来るタイプではないと思ってたし
まさか自分の彼氏が…って
気付かない振りをしていただけなのかもしれない。





「広臣も…そういうタイプ?」

「俺?俺は結構一途だよ?」

「…通りすがりの女を家に連れ込む様な人が?」







「A、それ、言ってて虚しくなんない?」









…確かにね









「おいでA」




向かい合って座っていた広臣が、両腕を広げた。



でもそこに、素直になれない自分も居た。




「来ないなら…」




ゆっくり立ち上がる広臣に胸が高鳴る。




「行くしかないよね?」









包みこまれたこの感じ。




やっぱりココは、心地いい…。





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設定タグ:三代目 , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます^^ライブは、このお話の030での登坂さん風に“ご想像で”です(#^.^#) (2020年1月27日 16時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さんのストーリー大好きです三代目perfectyearライブは観に行く予定はありますか?私は京セラ観に行きたいけど倍率凄く高いですね(´;ω;`) (2020年1月27日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキさん» 楽しんで頂ければ幸いです^^ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 三代目メンバーのストーリー大好きです(*ゝω・*) (2020年1月26日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shireyさん» ありがとうございます(^^♪ (2020年1月26日 13時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月18日 10時

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