【BL】俺の周りに普通な奴は居ないのか。

19話 ページ23

白石が作ったお粥と看病してくれたお陰でだいぶ楽になった...

白石は父さんに呼ばれたらしく申し訳なさそうに出ていった

兄貴もこういう時に限って居ない。

暇すぎて死にそう...窓見てもいつもの風景...じゃない...!!

兄貴、女と歩いてる...なんだアイツ...俺のこと好き好き言っといて...

あんな、笑顔見たことねぇし。

襲われかけたんだぞ

なに、イライラしてんだ俺

ｶﾞﾁｬ

「Aー！風邪引いたって言うからプリン買って来たぞー」

クソ兄貴...

「いらない。」

「なんでー、すごい有名な所で買ったんだよー?」

「甘いもの、食べたい気分じゃない」

「分かった。じゃあ、食べたくなったら言って冷やしとくから」

なんで俺、怒ってんだよ...

寝てやろうと思って布団にくるまった

「俺も一緒に寝る！」

「嫌だ。風邪移すぞ」

「口で移してくれるなら喜んで」

「日本から出てけ」

「怒るなって...ん、大好きだよA」

抱き付かれたけど、兄貴の匂いじゃなくてさっきの女の人の香水の匂い

大好きじゃないくせに、...はぁ?俺、兄貴の大好きって恋愛感情で受け取ってたってことで...

普通に兄弟として大好きってことだったら俺は変に気にすることない！

俺は天才か...

「兄貴の大好きって兄弟としてでしょ?」

「恋愛感情だけど。」

終わった。

じゃあ、ますます女の人気になる...

「恋愛感情だし、俺だけのものになって欲しいよ」

ﾄﾞﾝｯ

俺はベッドから兄貴を突き飛ばして、馬乗りになって首元を思い切り掴んだ

「どうした...熱上がってきた...?」

「ふざけんなよｯ...」

なんで兄貴が女の人と歩いてるだけで俺がイライラしないといけねぇんだよ...

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