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「あ・・・べ・・・」
我に返った宮舘は、落ち着いて目の前を見据える
「！」
宮舘は吹雪を止めると、地面に手をついた
すると、バリアの内側の地面から鋭い氷が突き出し、バリアに刺さり破壊した
防御を破られた式の表情が一瞬僅かに歪む
「・・・翔太・・・」
「目ぇ覚めたか、・・・ったく、俺に憎しみで力を使うなって言っておきながら、自分が暴走してんじゃねえよ」
「・・・ごめん」
「反省するのは後だ、とにかく奴を止めるぞ」
「ああ」
宮舘と渡辺は式を見据えた
二人の攻撃を、式はことごとく打ち破り、防ぎ切った
接近しても吹き飛ばされ、攻撃を当てられない
別々に攻撃しても、また防がれるだろう・・・
「同時に攻撃するぞ、ほんの僅かでも奴の隙を作る」
「だな」
二人は手を翳し、宮舘は氷の破片を、渡辺は花びらを無数に放出した
二人の攻撃は渦巻くように混ざり合い、真っ直ぐ式に向かっていく
式は動くことなく、迫る攻撃を見つめていた
「理解しない奴らだ、言っても聞かないなら身をもって味わうがいい」
式と宮舘達の間に、突如黒い球体が出現した
刹那、氷と花びらの動きが止まり、球体に吸い込まれてしまった
「！？」
攻撃を吸収した球体が、二人に近づいてくる
次の瞬間、物凄い衝撃と共に球体が破裂した
「がっ・・・！」
「ぐっ！！」
二人の体が吹き飛び、地面を転がる
「なんて・・・威力だ・・・」
凄まじい威力の爆発で、二人が受けたダメージは大きい
そしてそれだけではないことを、宮舘は見抜いていた
「今の攻撃で・・・俺達の力も吸収したのか・・・」
起き上がろうにも、宮舘は体に力が入らなかった
能力を吸収したように、球体は二人の体力も吸い取っていたようだ
「ここまで・・・力の差が・・・」
渡辺は動く力も、能力を使う力も残っていなかった
「・・・！！」
突然、宮舘が威力を抑えた吹雪を渡辺に向けて放ち、彼の体を吹き飛ばした
「！？何を・・・」
直後、地面から漆黒の鋭利な棘が何本も突出し、宮舘の体に突き刺さった
「がはっ・・・！」
「涼太！！」
宮舘の体が真紅に染まる
棘が消えると、宮舘は脱力して前のめりとなり、そのまま地面に倒れ込んだ
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天照(プロフ) - さっくさくなパンダかな？さん» 絶体絶命の状況でございます、阿部ちゃん大ピンチです、舘様助けて〜 (1月14日 19時) (
レス) id: 8d018a4196 (このIDを非表示/違反報告)
さっくさくなパンダかな？ - えっ！どうなんの！ちょー気になる、 (1月13日 22時) (レス) @page18 id: 37232c53cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2025年1月6日 18時
