act1-7 ページ9
『大禍時』は数百年に一度起こる、災いの様なもの
退魔の者達の間で最悪の災厄と呼ばれる現象で、その呼び名の通り恐ろしく凄まじい出来事である
大禍時が始まると、数えきれないほどの妖魔が誕生し、日の本を埋め尽くし跋扈する
発生すれば多大な被害が出るのは明確だ
日の本の歴史の中で何度か大禍時が起き、退魔の者達は数えきれないほどの妖魔と絶え間なく戦ってきた
ひどい時では、日の本が半壊したこともあるという記録が残っている
こうした歴史を繰り返し、退魔の者達は被害を最小限に抑える最善の方法を見つけた
大禍時の発生そのものを防ぐことだ
その方法は、日の本全体に結界を張り、妖魔の誕生を阻止するというもの
そのために必要なのが、あの結界柱である
そう、私は大禍時を防ぐため、結界柱に力を溜めていたのだ
母「それと、お父様からAさんに伝言です」
「はい」
母「今迫っている邪悪な力は、これまでとは比べ物にならないほどの危険を感じます」
「・・・・・」
母「貴女の身にも危機が訪れるでしょう」
体が強張る、握った拳が震える
客観的に自分が恐怖を感じていることが分かった
母「なので、貴女を守るため、4人の男性を向かわせました、彼らがきっと力になってくれるでしょう」
「え？」
私を守ってくれる人・・・ってこと？
お父様は西行神社の神主で、だいぶ前から出張で離れた場所にいる
退魔の力も強く、何度も妖魔からたくさんの人達を守ってきた
お父様を慕う人も多く、きっとお父様の頼みで私の協力を引き受けてくれたのだろう
体が温かくなっていく
安心した・・・
一人じゃない・・・、助けてくれる人がいる
「分かりました、その方達と共に、妖魔を・・・、大禍時を止めます！」
強い思いを胸に、私はそう決意した
・
・
？「まっすー、西行神社ってまだ着かねえの？」
？「この近くのはずだ」
？「慶ちゃんとシゲとは後で合流ってことらしいけど、迷わないよな？」
？「お前じゃあるまいし、心配ねえよ」
？「それにしても、Aちゃんってどんな子だろ？かわいい子かな？」
？「まったくお前は・・・、とにかく、Aちゃんを守るのが俺達の役目だ、忘れるな」
act1 end
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天照(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます！いつも読んでいただけて光栄です。展開が早くてついていくのが大変かもしれませんが、今後とも応援いただけると本当に嬉しいです。これからの更新も楽しみに待っていてください。 (2019年5月31日 19時) (
レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - レンカさん» ありがとうございます！投稿を楽しみにして下さり嬉しい限りです。気遣っていただけ手感謝感激です。これからも楽しんでいただけるよう更新頑張ります。どうぞこれからもよろしくお願いします。 (2019年5月31日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます！毎日楽しみにしています。移行後は更新頻度が多くなるとのことですが、とても嬉しいです！ですが無理なさらないようにしてください。これからも楽しみにしています！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
レンカ(プロフ) - 天照さん！お疲れさまです！いつもいつも投稿を楽しみにしております！投稿頻度をあげるというのはとても大変だと思うので天照さんのペースで無理をせずに頑張って下さい！これからの投稿も楽しみにしています！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: 8cec4dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - みかんタルトさん» ありがとうございます！いつも感想を下さり凄く嬉しいです！な、何と光栄なお言葉・・・！これからもみかんタルト様に楽しんでいただける作品を、全力で執筆いたします！これからもよろしくお願いします。 (2019年5月6日 18時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2019年5月5日 15時
