act27-10 2 ページ49
恐怖に飲み込まれてしまいそうになったことを悔い、私は再び気持ちを強く持った
漆黒に埋め尽くされた心に、光が戻ってくる
「ごめんね・・・、皆はまだ諦めてないのに・・・弱気になって・・・」
小山「A・・・」
「もう大丈夫！絶対に先代さんを止めよう！」
手越「応！」
祐也は振り返って私の頭を優しくポンポンと叩くと、先代さんの方に向き直った
先代「私を止める・・・、そんなこと・・・出来るものか！！」
先代さんの背中の闇が、広範囲に広がった
闇の腕が、何本も伸びてくる
祐也と貴久が駆け出し、武器を振って腕を次々と斬り裂いていく
先代さんの攻撃の合間を狙い、シゲアキが矢を放った
先代さんは腕で正面を庇い、矢を受けた
矢が、頑丈な骨の腕を貫通している
先代さんはまたも手を突き出すが、彼女目掛けて慶一郎が跳躍し、落下の勢いを乗せて槌を振り下ろした
寸前でそれを後方に跳んでかわされたが、槌が地面に打ち付けられた瞬間、間髪入れず波が発生し先代さんにぶつかった
先代「塵芥が・・・、鬱陶しいんだよオオ―――――！！！」
怒号と共に、闇から何かが出てきた
それは、これまで出現させてきたものとは比べ物にならないほど巨大な、漆黒の両腕だった
闇の手はNEWSを覆い、両側から潰すよう迫ってくる
小山「不味い・・・！」
慶一郎は手が閉じられる寸前でドーム状の盾を出し、手の動きを止めた
けれど闇の手は、盾ごと押し潰そうと力を入れている
小山「っ！！このままじゃ・・・持たない！」
手越「一か八か・・・、全力で能力をぶつけよう！」
加藤「それで・・・押し返せるのか？」
増田「分からないけど何もしなきゃ潰される！やれるだけやってみよう！」
4人は巨大な手に向け、武器を構えた
小山「盾を・・・消すよ！」
水の盾が消えた瞬間、4人は一斉に手に向かって能力を放った
ほぼ同時に巨大な両手が4人を包み込む
黒い光が、周囲に広がった
同時に強い風と衝撃波が発生し、私は飛ばされないよう足に力を入れて耐える
光が消え、風が収まる
闇の腕、更に、先代さんの背中に渦巻いていた闇が消えていた
だけど・・・
「皆ッ！！！」
うっすらと土煙が立ち込める中、NEWSの4人が地面に倒れていた
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天照(プロフ) - masugayaさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！毎日楽しみにしていただいて、光栄な限りです。最後までドキドキをお届けで出来るよう頑張ります。これからも応援していただければ、作者が泣いて喜びます。 (2018年10月31日 20時) (
レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - ラストスパートですね...！陰ながら一喜一憂して見させていただいてます！毎日楽しみです。頑張ってください、！ (2018年10月30日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！様々な謎が次々と明らかになり、驚いて下さるのは私が期待したリアクションだったりします。最終決戦間近、主人公もアホテラスも頑張ります。 (2018年10月28日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - キセキがお母さんということや、NEWSが元人間というのにびっくりしました！夢主にはとても頑張って欲しいです！ (2018年10月27日 22時) (レス) id: de1e2b87c0 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 非常に長い小説を最初から・・・、とても嬉しいです！感謝感激です！ありがとうございます！新たな発見があったり、これが伏線だったのかな、と気付いていただければ光栄です。何度も読みたくなると思っていただけるとこれほど嬉しいことはありません。 (2018年10月24日 19時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年10月14日 18時
