4人は神様！？ 12

act24-10 ページ5

私はシゲアキに抱きしめられていた


彼の体が震えているのが分かる




加藤「キセキがもう存在しないって知って・・・、もしかしたらAと別れたら・・・もう二度と会えない様な気がして・・・、不安が抑えられないんだ・・・」

「・・・・・」

加藤「本当は帰ってほしくない・・・、けどそれじゃあ駄目だってことも・・・分かってる・・・」

「シゲアキ・・・」

加藤「戦いが終わって・・・、Aが・・・俺達の前から姿を消すのが・・・怖いんだ・・・」


抱きしめる力が、強くなる


どこにも行ってほしくない、手放したくないという気持ちが伝わってくるようだった・・・




加藤「A・・・、俺は・・・どうすれば・・・」




シゲアキは私の肩に顔を埋めた



かける言葉が見つからず、無言になる







加藤「・・・今朝は・・・本当に・・・ごめん、俺の勝手で・・・取り返しのつかないことを・・・」

「シゲアキ・・・」

加藤「・・・最低だ・・・、俺は・・・」

「・・・そんなことないよ、シゲアキはずっと・・・不安を抱えていたんだよね・・・」

加藤「・・・・・」

「私も・・・嫌だよ、シゲアキや皆と別れるのは・・・」

加藤「A・・・」

「だけど・・・いつか帰らなきゃ・・・」

加藤「・・・ああ・・・」



戦いを終わらせるという決心は揺るがない


だけど私も、皆ともう会えなくなるかもしれないと考えると、胸が張り裂けるような思いになった




加藤「・・・悪かったな、こんな時にこんな話して・・・」

「シゲアキ・・・」



シゲアキはゆっくり私から離れると、踵を返して歩き出した

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