act25-5 ページ20
〜小山side〜
小山「Aーっ！！」
漆黒の靄の中、俺は声を張り上げた
さっきから、他の皆の声が聞こえない
ふと、辺りに響く自分の声に違和感を覚えた
広い場所で叫んでいるとは思えないほど、自分の声が反射して耳に届く
明らかに、今までいた場所とは違う
黒い靄がようやく晴れた
しかし僅かに視界を確認出来るだけで、その場所は暗い
・・・今までも暗かったけど・・・
小山「・・・ここは？」
岩に囲まれた空洞が、真っ直ぐ先に続いている
洞窟の中にいるようだ
見渡してみても、そこにいるのは俺だけだった
この先に・・・皆がいるのかな？
恐る恐る、足を前に進める
しばらく歩いていると、先程より広い場所に出た
まだ洞窟の中ではあるが、周囲を確認出来るほど見晴らしが良い
すると、背後で激しい轟音が聞こえた
咄嗟に振り返ると、通ってきた道が崩壊し、戻れなくなっている
洞窟内を見回してみると、他に出口は見当たらない
つまり、閉じ込められたことになる
刹那、頭上で何かがきらりと光った
見上げた瞬間、数多の光の矢が雨の様に降り注いできた
瞬時にドーム状の水の盾を出現させ、それを防ぐ
小山「不意打ちか・・・、お前らしいやり方だな、キュウキ！」
俺の声が、洞窟中に響く
直後、クックックッ、と特徴的な笑い声が壁を反射して聞こえてきた
視界を前に戻すと、いつの間にかキュウキが立っていた
光の矢が収まったのを確認し、盾を消して槌を構える
小山「・・・お前一人か？」
キュウキ「貴方など私一人で十分です」
俺一人が、キュウキの待ち構える場所に連れてこられたということか
となると、他の皆も・・・
小山「俺達を分離して、一人ずつ倒すつもりか」
キュウキ「御名答、貴方は私が確実に始末しますよ、玄武」
槍の先端がこちらに向けられる
小山「どうかな？俺も、皆も、お前達には負けない」
キュウキ「ほう、なぜそう断言出来る？」
小山「俺は皆を信じてるから」
それだけじゃない、地鬼と戦った時に湧き上がった強い力が今も体中に満ちている
Aが俺に与えてくれた力
彼女が信じてくれているのだと、実感する
待ってて、A、すぐに戻るから―――――！
キュウキ「ならば、その信頼ごと打ち砕く！」
槍の先から、光のレーザーが放たれた
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天照(プロフ) - masugayaさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しんでいただけて光栄な限りです。最後まで全力疾走しますので、応援よろしくお願いします。 (2018年9月28日 23時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
masugaya(プロフ) - いつもハラハラしながら見てます！いよいよ終盤ですが、更新頑張ってください！ (2018年9月27日 23時) (レス) id: 35db361755 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» いつもありがとうございます！凄く嬉しいです！お、お気に入りだとは・・・、身に余る光栄です。かなり長く続いてますが、物語も終盤です。最後まで応援よろしくお願いします。 (2018年9月17日 18時) (レス) id: e770dcdb6d (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 天照さん、続編おめでとうございます！私は、占ツクは、読む専なんですが、その中でも、かなりお気に入りの一作です！これからも頑張ってください！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年9月16日 18時
