act22-12 ページ5
私の予想は当たっていた
それでもその事実に、驚きを隠せなかった
「サダメさんが・・・魔体！？」
サダメ「記憶も姿も能力も、何もかも生前の私のものと同じ、だけど・・・分かっちゃったのよ、この体は人間じゃないって」
自分の両手を見ながら、サダメさんは話す
サダメ「この体を与えられても、もう本当の私は存在しない」
「・・・サダメさん・・・」
サダメ「・・・A、少し、私の昔話を聞いてもらっていいかしら？」
「・・・はい」
私がそう返事をすると、サダメさんは表情を和らげ、一度深呼吸をして話を再開した
サダメ「地界に来たばかりの頃、右も左も分からず、本当に戸惑ったわ」
その気持ちはこの上なく分かる
自分もそうだったから
サダメ「最初は・・・、戦いの起因は地界の一方的な野望、更なる繁栄のために天界を支配下に置こうとしたのが始まり」
「・・・・・」
サダメ「だけど人間である私に戦うなんて無理だと思ったわ、貴女もそうでしょう？」
「はい・・・」
サダメ「突然迷い込んだ私に、地界の人達は優しくしてくれた、いつしか皆の役に立ちたいと思ったわ」
「・・・・・」
私と同じきっかけだ
サダメ「地鬼と共に天界に赴いたことがあるわ、そこでキセキやNEWSに出会った」
懐かしむような、辛い思い出を語っているような複雑な表情で、サダメさんは話を続ける
サダメ「案の定、私に出来ることなんてなかった、・・・そんな私を守ってくれたのが、地界の守護四神・四凶だった」
「四凶・・・」
サダメ「貴女に置き換えればNEWSね、貴女にとっては敵でも、私にとっては大切な仲間よ」
そう語るサダメさんの目は、とても穏やかだった
四凶を心から信頼し、大切に思っていることが分かる
サダメ「最終的に戦いに敗れても、彼らは私を責めなかった、それどころか、一緒に戦ってくれてありがとうって・・・言ってくれた、私・・・力になれなかったのに・・・」
「・・・・・」
サダメ「それからこんなことが起こっているだなんて思わなかったわ、先代のことは、四凶から聞いた」
「サダメさんは・・・先代さんに賛同しているんですか？」
サダメ「・・・ごめんなさい、A、もう少し私の昔話を続けさせて」
「え、あ・・・すみません・・・」
話を遮ってしまったことを反省し、再びサダメさんの話に耳を傾ける
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天照(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！こんなに長い小説を全て・・・、光栄な限りです。今後とも楽しんでいただけるよう頑張ります。カオスの極みの小説ですが、これからも応援よろしくお願いします。 (2018年8月27日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！今日このお話を最初から全部見てきました！ずっと読んでいられるくらい物語に引き込まれました！これからのお話も楽しみにしています。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: 18bedae0a2 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！楽しみにしていただき、この上なく光栄です。いつも感想をいただき、心から感謝感激です。これからも頑張ります。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 移行おめでとうございます！めっちゃ楽しみでした！これからもfightです！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: 054a5fec07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年8月16日 18時
