4人は神様！？ 10

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宮殿に辿り着き、私達は門に凭れて上がった息を抑えた




手越「A！慶ちゃん！今街の方で何か光らなかった？」


宮殿から祐也が出てきて、私達に駆け寄ってくる


「えっと・・・」

小山「・・・光ったよ、地界の・・・攻撃だ」

手越「！？じゃあ・・・先代が・・・」

小山「うん・・・」

手越「・・・・・」


門の外へ飛び出そうとした祐也を、慶一郎は彼の腕を掴んで止めた


手越「先代を止めないと！街が危ないかもしれないんだぞ！」

小山「今は待って！闇雲に向かっても先代がどんな手を使ってくるか分からないんだ！」

手越「だけど・・・！」

小山「頼む・・・！今行けば・・・街の人達を巻き込む・・・」

手越「え・・・」


先代さんの狙いは私だ


私以外の人が行けば、先代さんは街を攻撃するかもしれない


それだけは・・・避けないと・・・！


「祐也、私からもお願い、もう少しだけ・・・待って・・・」

手越「A・・・、分かった」



私達は宮殿に入り、広間に向かった


ティアに頼んで、貴久、シゲアキ、キセキさんを呼んでもらった






小山「さっきの光、ここからも見えた？」

加藤「ああ、街外れに何かが落ちるのも」

小山「あれは・・・地界の攻撃だ、先代が仕向けたんだ」

増田「攻撃って・・・、あんなのが街に落ちたら・・・」

小山「先代は・・・止めてほしかったらAを差し出せって要求してきた」

手越「！！そんなの駄目だ！Aは渡さない」

「でも・・・、私が行かなかったら街の皆が・・・」

増田「A、絶対に行くな、お前が行ったって先代は街を攻撃するかもしれない」

「そう・・・だけど・・・」

加藤「打つ手は必ずある、だから自分の身を危険に晒すようなことはするな」

小山「先代は街の人に、助けてほしかったらAを渡すように伝えた、もしかすると、街の人達は・・・」

キセキ「Aさんを先代さんに差し出そうとするかもしれない・・・ですね」

手越「A、しばらく宮殿を出るな、先代は俺達が何とかするから」

「・・・うん・・・」


私は俯きながらも返事をした





けれど本当は、先代さんの要求を受けた方がいいのではないかと思っていた


今も街の人達は怯えている


先代さんも、いつ街を攻撃するか分からない





私が先代さんのところに行けば、他の人が傷つくことはなくなるかもしれない








天界の人達が助かるのなら、私は―――――――

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