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act19-10 2 ページ14

小山「!!A、伏せろ!!」



声に従い、咄嗟に頭を下げる


大砲を撃ち上げるように地面から水が吹き出て、押し上げられた大砲が私の頭上を通過する


出入り口付近の壁に激突した大砲が輝きだしたため、私は急いで距離をとった




大砲が爆発し、その衝撃で砕けた壁の瓦礫が出入り口を塞いでしまった



これじゃあ・・・外に出ることが出来ない・・・!



裏門を使おうにも、地鬼のいる舞台を通らなければならない




小山「出口が・・・」

加藤「畜生ッ!応援も見込めねえのかよ・・・!」


疲労と焦燥感で、二人の呼吸が荒くなる


「もう・・・駄目なの・・・」


地鬼への対抗策がなくなり、私はがくんと膝をついた


もう・・・打つ手はないのかな・・・



小山「A・・・」


慶一郎は絶念して俯く私を眺めた



小山「・・・悔しい」

加藤「小山・・・」

小山「俺だってNEWSなのに・・・!地鬼も倒せないし、Aも守れないなんて・・・!」


慶一郎の拳が震えているのが分かる


小山「このまま何も出来ないなんて・・・、そんなの・・・」

「慶一郎・・・」


私だって諦めたくない


何とかしなければならないと思っても、その方法が分からない



すると、徐にシゲアキが立ち上がった


小山「・・・シゲ?」

加藤「行くぞ、小山」


シゲアキの弓を握る手に、力が入る


加藤「もう俺達だけで何とかするしかねえんだ、たとえ無理でも、やれるだけ足掻いてやる」


そんなシゲアキを見て、慶一郎はこくんと頷き、立ち上がる




まだ・・・二人は諦めていない





そうだよ、まだやられた訳じゃない


状況を打開する方法なんて、今から考えればいい




「弱気になってごめん、私も・・・二人を信じてるよ」

加藤「A・・・」

「大丈夫、絶対勝てるよ!」


無責任な言い方かもしれないけど、いつしか私は本当にそう信じていた


もう、失意の感情はどこにもない





今一度武器を取り、二人は地鬼を見据えた

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天照(プロフ) - 咲香さん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!地界の姫の正体は、主人公の仲間だった先代です。衝撃の事実に主人公は・・・。これからも頑張りますので、応援していただけるとありがたいです。 (2018年7月7日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
咲香(プロフ) - いつも更新わくわくしながら待ってます!地界の姫がどんな人なのかが気になります…これからも自分のペースで頑張ってください!応援してます!! (2018年7月6日 21時) (レス) id: dcac62fb43 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - カナンさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!応援をいただき、頑張る力をもらえました。感謝感激です。これからも更新を楽しみに待っていていただけると光栄です。 (2018年6月21日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
カナン - 応援してます!これからも更新fightです! (2018年6月20日 22時) (レス) id: b8d176f2c3 (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ!! 素晴らしい作品なので、天照様!もっと自信を持っていいと思いますよ〜 更新頑張って下さいm(_ _ )m (2018年6月15日 19時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天照 | 作成日時:2018年6月14日 19時

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