act1-6 ページ8
「・・・姫？」
ようやく私の口から出た言葉はそれだけだった
？「さ、行こう！宮殿に案内するよ！」
男性は私の手をとって走り出そうとした
「・・・・・！」
私は思わずその手を払い、後退りして離れた
？「・・・どうしたの？」
「あ・・・の・・・」
まだ混乱している頭を必死に落ち着かせ、何とか話す内容を考える
「あ・・・貴方は誰なんですか・・・！？」
？「俺？手越祐也だよ、天界の『守護四神』・『NEWS』の一人、『青龍』の手越祐也」
次から次へと分からない単語が出てきて、もう考えるのを放棄したい
唯一理解出来たのは、この人の名前が「手越祐也」ということだけだ
手越「他のメンバーも宮殿にいるよ、行こう、姫！」
その「姫」って何なんですか、「姫」って・・・
「姫って・・・私のこと・・・？」
手越「勿論！だって君、『人間』でしょ？」
あれ？この質問、さっきのフードを着た人からもされたような・・・
「人間って・・・、手越さんだって人間じゃないですか」
手越「違うよ、俺は『天界人』だよ、ここは『天界』なんだから、皆『天界人』だ」
てん・・・かい・・・？
てんかいじん・・・？
彼はさっきから何を言っているの・・・？
「天界・・・？あの・・・言っている意味が分からないんですが・・・」
手越「それも含めて説明するから、とにかく一緒に来て！」
強引に私を連れていこうとする手越さんから、私は逃げるように離れる
手越「ちょっ・・・ちょっと！」
「人違いです！私は姫じゃありません！ここがどこか分かりませんが・・・私は帰ります！」
追いかけてくる手越さんを睨み、怒りと戸惑いが籠った言葉をぶつける
手越「帰るって・・・どこに？『人間界』に？」
「人間界・・・？」
手越「じゃあどうしてここに来たのさ！？天界を救うためだろ！？まだ何もしてないのに帰るなんて・・・」
「待って下さい！どうしてここに来たのか私にも分かりません！そもそも来たくて来たんじゃないんです！」
早くこの状況を脱したい一心で、声を荒げる
「・・・帰りたいよ・・・」
手越「・・・・・」
俯き膝をつく私に、手越さんが歩み寄ってきた
手越「・・・ごめん、突然のことで困惑してると思うけど・・・一から説明させて」
手越さんは私に手を伸ばすけど、私はその手をとることが出来なかった
しばらく、沈黙が続く
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天照(プロフ) - チェルシーさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！前作から読んでいただき感謝感激です。今後とも楽しんでいただけるよう更新頑張っていきます。 (2018年1月30日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
チェルシー(プロフ) - 幻想戦歌も毎日更新楽しみで終わったとき悲しかったけどこの作品も凄く面白いです！毎日更新楽しみです！ (2018年1月29日 20時) (レス) id: 5dcb618811 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！大好きと言っていただけて光栄です。これからも更新頑張ります。 (2018年1月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
はーみゃん(プロフ) - 初めまして。前作から読ませていただいてます。天照さんの作品大好きです！これからも更新楽しみにしています^ ^ (2018年1月26日 20時) (レス) id: dfbb8d508c (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ！！ もう新作をめっちゃ楽しんでます！！ (2018年1月15日 12時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年1月3日 13時
