act1-5 ページ7
金髪の男性の青い装束は、ラフな中国服(のような服)の上から薄く短いマントを数枚、その上に厚くやや短いマントを羽織っている
厚いマントの端は、たてがみを連想させる青白いフリンジの様なものが連なっている
全体的に大きな鱗の様な模様に、所々金色の装飾がされている
美しく、しかしどこか荘厳な雰囲気を纏う彼の姿と佇まいは、青い『龍』を彷彿とさせた
座り込んだままの私を背に、男性はフードの人達を一瞥した
？「・・・何者だ？」
フードの人の一人が口を開く
？「『地鬼』か・・・、悪いが、彼女には指一本触れさせない」
男性はそう言うと、右手を前に翳した
その手に、どこから現れたか武器の様な物が握られた
薙刀・・・だろうか？
刃に複雑な装飾が施されている
地鬼1「それは・・・！そうか、貴様は・・・」
フードの人が言葉を続けるより早く、金髪の男性が地を蹴った
薙刀を横に薙ぎ払い、フードの人の胴体を一刀両断にした
「・・・・・！？」
私は叫びそうになったが、口元に手を当てて必死に抑えた
断ち切られたフードの人の腕がだらんと脱力し、後ろに倒れそうになる
しかし、その体が突然砂のように変化し、さらさらと地面に崩れ落ちた
そしてその砂は次第に薄れていき、やがて跡形もなく消えてしまった
ただでさえ頭がこんがらがっているのに、今の光景は私の混乱を促進させた
地鬼2「い・・・一撃で・・・！？」
地鬼3「く・・・！引くぞ！」
？「逃がすか！」
背を向けて去ろうとした二人を、男性は先程と同じように薙刀を振るって攻撃した
一度振っただけで、二人の体を一気に断ち切った
二人の体も砂のように変化し、崩れた後消滅した
辺りが一気に静かになる
男性が持っていた薙刀が青い光に包まれ、粒子状になり消えてしまった
未だに立ち上がることの出来ない私に、男性は振り返って近づいてきた
その時初めて、男性の顔をしっかり見た
美しく、端整な顔立ち
思わず見惚れてしまう
？「もう大丈夫だよ、怪我はない？」
「は、はい！ありがとうございます、助けていただいて・・・」
男性に声をかけられ、私は咄嗟にそう答えた
聞きたいことは山ほどあったが、何から聞けばいいか分からず、言葉が出ない
そんな私に構わず、男性が口を開く
？「やっと会えたね！姫！ずっと君を待ってたんだよ！」
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天照(プロフ) - チェルシーさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！前作から読んでいただき感謝感激です。今後とも楽しんでいただけるよう更新頑張っていきます。 (2018年1月30日 19時) (
レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
チェルシー(プロフ) - 幻想戦歌も毎日更新楽しみで終わったとき悲しかったけどこの作品も凄く面白いです！毎日更新楽しみです！ (2018年1月29日 20時) (レス) id: 5dcb618811 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 感想ありがとうございます！凄く嬉しいです！大好きと言っていただけて光栄です。これからも更新頑張ります。 (2018年1月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
はーみゃん(プロフ) - 初めまして。前作から読ませていただいてます。天照さんの作品大好きです！これからも更新楽しみにしています^ ^ (2018年1月26日 20時) (レス) id: dfbb8d508c (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ！！ もう新作をめっちゃ楽しんでます！！ (2018年1月15日 12時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天照 | 作成日時：2018年1月3日 13時
