act2-3 ページ13
手越「ただいま」
?「手越、そいつ誰?」
赤い髪の男性が私をちらと見て、手越さんに聞いた
手越「彼女はA、『天界』の『姫』だよ」
その言葉に、3人は驚いた表情で私を眺めた
天界だの姫だの、まずは私に説明していただきたい
?「姫・・・って・・・」
手越「『地界』との戦いは激化してる、だから彼女が現れたんだ、あの時のように」
?「・・・こいつがキセキの代わりだって言いたいのか?」
黒髪の男性が冷たい口調で言い放った
手越さんの言葉が止まる
それにしてもキセキって?人の名前のようだけど・・・
?「確かに『人間』のようではあるけど、『姫』である証拠なんてどこにも・・・」
手越「でも普通は天界に『人間』は来ないだろ?」
?「けど考えられないこともない、キセキだってもともとそうだったんだ」
手越「それは・・・そうだけど・・・」
?「・・・で、どうするんだよ?彼女」
赤い髪の男性と目が合う
睨まれているような威圧を感じ、身がすくむ
手越「まだここに来て間もないみたいだし、これからいろいろ説明するつもり、てな訳で、慶ちゃんよろしく!」
?「は!?お前が説明するんじゃないのかよ!?」
?「・・・手越、もし彼女が俺達に協力するってなったら、一緒に戦うのか?」
手越「まあ・・・そのつもり・・・」
待って!戦うって何!?
口にこそ出さなかったが、私は困惑で頭が軽くパニック状態だった
黒髪の男性が横目で私を見て、口を開いた
?「・・・俺は反対だ、こいつにキセキの代わりが務まるとは思えない」
?「俺もシゲと同意見だ、『姫』かどうか分からないのに巻き込む訳にはいかない」
手越「ちょっと待って!確かに彼女はキセキとは違う・・・、けど、まだ何も分かってないだけで・・・」
?「手越、俺達の都合を彼女に押し付けちゃ駄目だよ、キセキは自分の意思で俺達に協力してくれたんだ」
手越「だけど・・・!」
?「とにかく、今この瞬間さえ『地界』の奴らが攻めてくるかもしれない現状、これ以上こいつに構っていられない」
?「説明ならお前がしとけ、手越」
黒髪の男性と赤髪の男性が立て続けに広間を後にする
手越「シゲ!まっすー!」
?「・・・彼女のことを決めるのは俺達じゃない、分かるだろ?」
手越「慶ちゃん・・・」
?「・・・外の様子を見てくる」
背の高い男性も、広間を離れていった
結局私は、3人と一度も言葉を交わすことが出来なかった
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天照(プロフ) - チェルシーさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!前作から読んでいただき感謝感激です。今後とも楽しんでいただけるよう更新頑張っていきます。 (2018年1月30日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
チェルシー(プロフ) - 幻想戦歌も毎日更新楽しみで終わったとき悲しかったけどこの作品も凄く面白いです!毎日更新楽しみです! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 5dcb618811 (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - はーみゃんさん» 感想ありがとうございます!凄く嬉しいです!大好きと言っていただけて光栄です。これからも更新頑張ります。 (2018年1月27日 19時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
はーみゃん(プロフ) - 初めまして。前作から読ませていただいてます。天照さんの作品大好きです!これからも更新楽しみにしています^ ^ (2018年1月26日 20時) (レス) id: dfbb8d508c (このIDを非表示/違反報告)
みかんタルト - 天照さん» いえいえ!! もう新作をめっちゃ楽しんでます!! (2018年1月15日 12時) (レス) id: 40273d31c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照 | 作成日時:2018年1月3日 13時