第五十話「電話」 ページ8
『はい、リツイートしたと思うんですけどゲーム仲間が目を覚ましたって聞いたので、朝イチの便で』
そこから私はRasさんに彼らのことを説明した。Rasさんは終始相槌を打って、ずっと真剣に話を聞いてくれた。
『そういう経緯で、彼らとは出会ったんです。だから、今私が配信者としていることも、全部彼らのお陰なんです。』
その実力はもっと世界に知らしめたほうがいい、そんなふうに丸め込まれて配信者になった。アンチがいたり、色々言われたりしたが後悔したことはない。
Ras「…ruo達には感謝してるけど、少し嫌だ」
『えっと、何が？』
Ras「Lonliちゃんがこうして配信者としていることはとても嬉しいよ。だから、会えた。けどそれが、ruoたちなのが嫌だ。」
それはもしかして
『嫉妬、してるんですか？』
口ごもったのがわかる。分かりやすく動揺しているのが電話越しでも伝わるって、相当なのでは？
Ras「好きな子が、他の男に夢中になってるの、嫌だから」
どうして、この人は恥ずかしい事をこんな風に言うかな〜…。
『…自分で言うのもなんですけど、Rasさんって私の事大好きですよね』
Ras「配信して、初めて好きになった子だから、必死にはなるよ」
『否定してください…。』
Ras「しないよ。本気だから」
ダメだ、この人と話すと余計に恥ずかしくなる。けれど話すのは楽しい。何でだろうな、ruo達とは違う楽しさだ。他愛もない会話を続けているといきなりスマホが誰かに取られた。
『ちょ！』
ruo〈Lonliは渡さないよ。まだ理解してないRasには〉
取ったのはruoで、代わりに一言だけ言って、電話を切ってしまった。
《な、なんてことしてんのよ！？》
慌ててスマホを奪って、Rasさんに連絡をする。
ruo〈隙見せてるLonliが悪い。Fini話し終わったから、早く行こ〉
《わかったから！引っ張るな！！》
引きづられるように、私はまた病室に向かった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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loW(プロフ) - オオカミさん» ありがとうございます。今は別作品の更新に力を注いでおりますゆえ、ここにはあまり来れないのですが一応続きは書いてますので、いつの日かお待ちください。 (1月21日 18時) (
レス) id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
オオカミ(プロフ) - 本日一気読みしてしまいました。 とても面白くて、思わず作品に引き込まれました…！更新、いつの日かお待ちしております！ (1月20日 17時) (レス) id: 94203c2baf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：loW | 作成日時：2022年4月5日 3時
