第二十三話「お別れの時間」 ページ23
『疲れたらいつでも座っていいからね』
鬱はもう座っていたので、二人にもそう伝える。長くなるようだから疲れた時は座って休んで欲しい。
「わかった！」
「わかりました。」
返事をしても二人は立ったままだった。
「Aちゃん、時間だよ」
太陽が真上に来た頃、しんぺいさんが呼びに来た。どうやら、この家の召使いと知り合いのようで、来たついでに何か話していたようだ。
『あら、もうそんな時間ですか？』
今日の予定は昼まで。昼食は家に帰って食べるのでグルッペンとはここでお別れである。
「帰るのか？」
少し寂しそうに尋ねられる。多分あれか、同年代で他に友達みたいなの出来たから帰らないで欲しいのか。
『また、いつでも参ります。稽古や授業が無い日などはこうやって、お話してくださいますか？』
あくまでお願いする形で。貴族として大事なのはコネクション作り。その為にはいざとなった時に頼れる人脈が必要である。フューラー家はシャーロット家よりも位が上、ということもあり社交界では結構有名な一族だ。その跡継ぎと仲良くなっておいて損は無いだろう。
あと普通に話すの楽しかった。
「ああ！もちろんだ！」
また目をキラキラと輝かせるグルッペン。お前、年相応の顔するんだな。疑ってごめんな。
『次はコネシマやショッピとも遊んでね。』
「任せて！」
彼の友人にもそう伝える。
そう、これも目的である。確かに鬱やグルッペンとは数年後学園で出会うだろう。シャーロットの件で意気投合することは知っているが、色んな人と今のうちから仲良くしておくことは何ら損ではない。それは将来の選択肢を増やす、ということにも繋がるのだ。もう一人は私に心を許さなくてもいい。
ただきっと彼は、コネシマと気が合うタイプだ。
『それでは、また』
カーテシーをしてしんぺいさんに付いていく。帰るまでが会合だからね！気は抜けないけど今日の仕事はもうこれで終わり。あとは家に帰ってのんびりするだけである。
『粗相はなかったわよね？』
馬車の中、やっと知り合いだけになったので大きく息を吸って背もたれに寄りかかる。
「完璧でしたよ、A様」
『そう、なら良かった…。』
物凄く、緊張した。もうそれはいつも以上に。父の友人の偉い人と話すより何より。生死が関わると人間それ以外どうでも良くなるようだ。
第二十三話「シャーロット家の庭師」→←第二十二話「結婚するのだから」
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loW(プロフ) - 兎さん» それについては前にもご指摘されたことがあります。その時にも実際に確認した所、内容が酷似する所があり、幾つか修正致しました。結論としましてはパクリではありません。ご友人の方にオススメして下さったのに、大変申し訳ございません。 (2023年1月21日 8時) (
レス) id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - （続き）たしかに内容が酷似していました。たまたまだったり参考にしただけと言うにはあまりにも似すぎています。ほんとうにパクリなのですか？ (2023年1月21日 7時) (レス) id: 05be321f09 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - lowさんの作品、いつも楽しく拝見させていただいてます。この前、友人にこの作品を進めたところ、「pixivで掲載されているwrwrd！の二次創作『もしかして:悪役』のパクリ」と言われてしまいました。実際に読んでみたところ (2023年1月21日 7時) (レス) @page22 id: 05be321f09 (このIDを非表示/違反報告)
loW(プロフ) - ピット☆さん» 教えて頂きありがとうございます。youtubeをコピーし、Googleで検索したところきちんと出てきましたが、こちらの不手際が原因ということもあります。早急に貼り直したいと思います。 (2022年10月29日 17時) (レス) @page49 id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 同様に飛ぶ事が出来ず、動画投稿のツイートからやっとyoutubeのチャンネルページ等に飛べましたのでもしかしたらURLを貼り直す方がいいかもしれません💦 (2022年10月29日 11時) (レス) id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：loW | 作成日時：2022年9月29日 19時
