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入れ替わり篇3 ページ17

ーAside

お互い向き合って座り、マジマジと互いを見つめる。

「俺は他人から見るとこんな感じだったのだな。」

「私も他人から見るとこんな感じなのか。」

暫く見つめ合い、ため息をついた。

「で、どうすんのこれ。」

「知るか、どうするか分かってたらすぐにでも元の体を取り戻すさ。」

今の状況を簡単に説明すると、朧と私の体が入れ替わってしまった。

「虚に言うと厄介なことになりそうだから虚には黙っておけ。」

「待て、今の俺はお前の体だ。虚様が勘違いしてとんでもない事をしてくるかもしれない。」

「その場合は耐えろ。」

ぐっと親指を立てると、朧は呆れたようにため息をついた。

「とにかく、俺の体で変なことはしでかすなよ。」

「それはこっちのセリフだ。」

「じゃあ、戻る方法を見つけるまでなんとか上手くやれ。」

そう言うと私の体をした朧は私の部屋へと入って行った。

私も朧の部屋へと入る。

朧の部屋は綺麗すぎて逆にソワソワする。勝手に少しだけ散らかしてしまおうか。

「朧」

聞き覚えのある声がしてドキッとする。

ドアを開けると、虚が立っていた。

「書類持ってきたんで、今日中に終わらせておいてください。」

「分かりました、すぐに終わらせます。」

朧っぽく深く頭を下げると、虚は満足したように頷き、帰って行った。

バレてない。

安心してベッドに倒れ込む。

「戻れんのかなぁ、これ。」

私の思いは朧の声で外に放たれ、誰にも聞かれることなく消えた。

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れい(プロフ) - ごえもんどらえもんさん» ありがとうございます!!これからも更新するので楽しみにしていてください笑笑 (2019年3月20日 23時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
ごえもんどらえもん - 松陽先生と虚に取り合われるとか最高すぎますしにます…!笑 松陽先生かわいい!! (2019年3月14日 19時) (レス) id: 6deee5d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 坂竹会長さん» ありがとうございます!これからもゆっくりですが更新していくのでよろしくお願いします! (2019年1月4日 8時) (レス) id: ab40bf5b47 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - リクエストのおこたえありがとうございますッッ!!とても続きが気になります。更新頑張ってください!∀! 失礼しました_ーд#_ (2018年12月27日 20時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 無事修理が終了しました…!!これでこの作品の更新についていけるのではないのかなぁと思います!今後とも更新のほうを頑張ってください…!! 失礼しました_;;ーд#_ (2018年11月27日 19時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れい | 作成日時:2018年7月18日 17時

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