落ち着かない ページ25
「……」
「おい」
「……」
「呼んでおいて黙るのか」
「ごめ…今、情報処理中で」
「何だそれ」
「…
…ギョンス
私の彼氏…だって」
「は？」
「好き」
「なっ、」
私の唐突な告白に驚き、キョロキョロと辺りを見回す
「いきなり何言ってんだ。こんな、人が大勢いるとこで」
「だって感動したんだもん。
“彼氏です”って言ってくれた。私が言わせたんじゃなくて、ギョンスの口から。はっきり」
「…そんなことで感動しなくても」
「嬉しいものは嬉しいの」
「……」
「好きだよギョンス」
「わかったから」
「好き」
「聞こえてるって」
「大好き」
「わかったからもう言うな。しっ！」
「むー…」
口を押さえられて何も言えなくなった
言っても言っても言い足りない
ギョンスのことが大好きだと叫びたい気分
「…
ほら
靴、見るんだろ？」
「……」
「見ないのか？」
「…見ます」
気持ちを落ち着けて
再び靴を見て回る
「さっきの店員さん、本当にサービスしてくれるのかな」
「は？」
「少しでも安くなるならその方が」
「サービスなんかいらないから自分で選べ。高くても良いし、気に入ったのにすれば良い」
「えー…仕事用の靴にそんなにお金かけるのもなぁ」
「俺が買う」
「へ？」
「俺が買うから」
「……」
「何だよ」
「ギョンス、どうしたの？」
「何が」
「おかしいよ。誕生日でもないのに、急にプレゼントなんて…ギョンスらしくない」
「……」
「どうしちゃったの。貢ぐタイプじゃないじゃん」
「貢ぐ、って…そんな大した額でもないだろ。靴一足ぐらい」
「……」
「……」
「……」
「そんなに負担なら自分で買えば良い」
プイッと顔を背ける
「えっ
拗ねた？拗ねたの？ギョンス」
「…お前うるさい」
耳を赤くして、スタスタと早足でどこかに行ってしまう
「待ってよギョンス」
「うるさい」
「ギョンス」
「来るな」
「待って…わ、」
慌てて後を追っていたら 途中で躓き
通りすがりの人にぶつかってしまった
「すいません、急いでて」
『いえ…大丈夫ですか？』
「え？あ、はい。私は大丈夫です」
背の高いイケメン
ぶつかってきた人の心配をするなんて優しい人だ
『あ…髪が』
「わっ、ごめんなさい。絡まっちゃいましたね」
イケメンが着てる服のボタンに私の髪が引っかかってしまった
自分で取ろうとしても上手くいかない
『俺が』
「触らないでください」
「へ…」
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あまいくりーむ(プロフ) - 素敵な完結ありがとうございます！ギョンちゃんのツンデレなところや甘いところ、色々な表情が想像出来とっても素敵でした。焦るギョンちゃんもすごく良かったです！とってもお話楽しませていただきました！本当お疲れ様でした&ありがとうございました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ドリーさん» ありがとうございます（ ; ; ）そんな風に言って頂けて光栄です。ギョンスがいない日々はしばらく続きますが、彼の健康を祈りながら応援しましょう！ファイティン！ (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもありがとうございます^ ^最後までお楽しみ頂けたでしょうか？“苛立って八つ当たりして彼女が家出しちゃったと思って焦るギョンス”を書きたくて始めたお話だったかもしれません(笑)そのシーンを書くことが出来てよかったです (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ドギョンスラブ！さん» 大好きだなんて嬉しいです(T_T)応援ありがとうございました！ギョンスの無事を祈りながら帰りを待ちましょう！ (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ジンリさん» 続きもがっかりせずお楽しみ頂けたでしょうか？お付き合いありがとうございました！ (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2017年11月12日 14時
